介護保険を申請したのが5月、そして承認されケアプランを計画、補助具をレンタルした。同時に住宅改修で手すりを付けた。
あきらめない母、前に進む
次に、母が希望していた生協に利用説明を受けた。それを利用し始めたのが10月。途中でやめると言い出すのではないかと心配していたが、自分なりに挑戦し続ける母。見ているのは自分の将来。
生協の宅配利用
普段、食料品は病院帰りにスーパーに立ち寄り購入してくる老親。父はそんな買い物が大好きでスーパーに行きたい。しかし歩くのが苦痛になっている母は、その買回りすら嫌がる。そんな母がご近所で目にするようになった生協を使ったらどうだろうと言い出した。
生協担当者の説明を聞く
自分で使ってみたいと言い出したから、帰省するタイミングで同席して話を聞けるように手配した。自宅で生協の方に利用手順の説明を母にしてもらったのだ。
カタログで商品を注文する。そんな経験がない母にできるのだろうかと思いつつ、一緒に話を聞く。母も不安そうだが、やってみると言う。
自分も宅配を利用したことはないから黙って聞いていた。
一週遅れの注文に慣れる必要性
一緒に話しを聞いて、暫く続けてみて、一週遅れの食材注文に慣れる必要性がある。注文に計画性が必要と感じたから、「慣れるために、定番商品を数点決め、循環させる仕組みを理解することから始めてみよう」と声を掛けた。
高齢者へのサービス
高齢者の場合、宅配料金が安くなる。車の免許返納をしていると更に安くなるという。
宅配料金は割引されて一回150円なのだが、母は宅配料金がかかることを気に病む。これからも使い続けることを考えているならば、宅配料金は必要な費用になる。限界集落に近いので自分と生協、互いに支えていくためには、配送料がかかっても仕方がない。自分で買い物に行けば交通費もかかるのだ。無料でできる事には限界があるということだろう。二人きりになってからそんな話をした。
毎週買う物をセレクトしてみた
毎週注文できそうな商品を考えてみる。卵6個、飲むヨーグルト、豆腐それらが定番にできると言い出した。毎週頼むもの、月に一度頼むもの、季節に頼むものそんな商品のくくりが自分の中でまとめることができたら、循環する買い物になりそうだ。
経過は順調
ひと月分の引き落とし金額は6千円程。一回の注文金額は千円位だと教えてくれた。今はまだ手探り状態で、カタログをみようとすると頭が痛くなると言うのだが、それでも注文は続けている。自分達で買い物にも行っているがそこでの買い物の量は減ったと言う。
偏食が改善されることを期待している
今でも野菜を作っているのでそれを食べるきることに集中してしまい、野菜が中心になる。そうすると肉や魚などのタンパク質が取れていないように感じていたから、生協の宅配で食の種類が増えるのは良いことだし、それで食費が増えたとしても問題はないように思うのだが、カタログを厳選している姿は真剣だった。
母の独立心に敬服
それよりも驚いたのは、注文の循環を理解し、金額の管理をして、余分な買い物がないことだった。さらに、今の暮らしで慣れて一人になった時の備えにしようと考えていること。だから最低限の注文で継続していくのだと。と話したことだった。
母は一人になっても。この家で最後まで過ごすことを考えている。
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