80歳老親の家で支援したい6つの家事

介護
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老親は80歳を超えているが今も日常生活は自立できている。そんな中でもできないことはいくつかある。床の掃除は毎日しているのに、棚のほこりを掃除していない。今はできていることがいつまでできるのか。介護装具や便利な電化製品を駆使しても自身でできる範囲は狭まっていくだろう。次に考えておくことは、できないことを代わりにしてもらうことに慣れておく。そんな柔軟性や介護サービスの活用性を検討することも必要だろう。今は、家族として支援できる家事から手伝ってみる。

トイレの掃除

便器周りは掃除ができるのだが、トイレの換気扇、棚、窓は埃が溜まっていることが多い。さらに棚の位置が高くて届かない状況になっていることもある。

お風呂場

これも壁やタイルの目地に汚れが目立つ。浴槽についても老人は洗いにくい。

大人なら覆いかぶさるように洗うことも可能だが、年をとり足元が安定しなくなるので上からは洗いにくい。中に入り、浴槽に入り洗剤を付けて洗うと今度は洗剤で滑ることになる。浴槽に湯垢が付いていても見えなくて気にしていない。そんなことが増えている。

お風呂が掃除しにくいから温泉をお風呂代わりにしている。と言う話を聞くことが増えた。言われてみればなるほど家でひきこもり誰とも会話しない暮らしになるよりも、誰かと話す機会が増えることはいいことだろう。

ゴミ捨て

日々のゴミは分別して捨てている。問題は大型物。ゴミ袋に入らない廃棄物。もしくは入るまでの大きさに砕けないこと。新聞紙も溜まると重量が増す。そんな大型、重量物を廃棄できるように地域の廃棄物処理センターをチェックしておいて、持ち込みが可能な日を確認しておく。

買物

街中ならトイレットペーパーもすぐに買いに行ける。しかしそれを運ぶためにはみんな苦労しているのが現実だろう。在庫が増えると思うかも知れないが、次に訪問する時まで買物しなくてもいい量をストック買いしてしまう方法も検討しておく。更には毎月届くようにネットで手配という方法も検討してみるといいだろう。洗濯石鹸やシャンプーリンスなども運ぶと重い買い物に該当する。もちろん味噌や醤油も同様。老親には詰め替え商品を買わなくていいと話してみた。以前ほどこまめに掃除もしていない。詰め替え商品は重量が増す。

冷蔵庫の掃除

本人達は触られるのを嫌がることが多い。それでも冷蔵庫の中を確認してみることはとても大事だと思う。嫌がる掃除に踏み込む前にできることがある。まずは物事の判断の基準がずれていないか確認できる最適な場所だろう。

賞味期限が切れた物、傷んだ物が多いならば、買いすぎ、作りすぎ、溜めすぎ、明らかに判断ができていない。ここで考えたいのは、買いすぎるのはなぜか。溜めておきたい理由。作りすぎる理由そんなことを会話で聞いてみると体力と身体機能なんの状況がわかるように思う。

ちなみに一番上の棚は届かなくて放置されていることが多い。捨てるに捨てられない理由が背が届かないからだったりする。そんな機能的な変化を理解してみる。

冷蔵庫を空けるのを嫌がるなら、ビールを冷やすからと声を掛けて自分で冷蔵庫を開けてみる。そんな行動から始めてみる。

次に入れる所がない。汚いようなら、わかりやすい理由を付けて掃除をしてみるのもいいだろう。病気になるといけないからとケースを洗うこともできそうだ。

庫内のケースが汚れていることで、こぼしたり、ラップをきちんとかけられなかったり、些細な動作が不安定になっている。そんなことが判断できると思う。

昔使えた切り取りの悪いラップが理由だったりする。身体バランスが悪くなると引っ張り続けることができないようで「もったいないから」と使い続けている。こんなことなら、切り取りやすいラップに変えれば済む。

そんな行動のきっかけを作るといいだろう。

大物の洗濯

シーツやカバーを洗濯する。高齢者が、シーツやカバーを洗うことを躊躇するのは、それを外すことや、洗濯物として水を含んで重くなったシーツを干すことが困難だから。乾いてしまえば軽いものになるが、それを両手に抱えて歩くと言う行動も不安に感じる。大丈夫だからというが足元がおぼついていない。

寝具の周りを確認してみると、布団からベットに変えるタイミングも早く見つけられるだろう。

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