母の介護保険の利用申請、父の介護申請は済んでいる。父は身体的には問題がない。内臓の機能が落ちているので、歩けなくなっているとはいえ、母のように背が曲がり、膝が開き身体の変形があるわけではない。見た目は母の方が深刻に見える。歩いて行ける所は、家の周囲だけになってしまった。買物に行くとカートを支えにして店内を巡っているという。
家事はしているが、流れを止めると気が萎える
口癖のように「動かないといけない」と自分で自分を励ましているがその後に出るのは「ああ痛い」という言葉だ。
自分の仕事と考えていること、それが食事を作ることであったり掃除であったりするのだがその仕事の邪魔をされたくないようで、それはすなわち他人の時間に合わせる事、共同にできることがほとんどない。自分だけの時間配分ならできることが増えている。途中で座り込むようなことはなく、一気に仕上げてしまいたい。家事の流れを止められるのを嫌う。
そんな母に介護申請を勧めてきたがようやく本人がその気になった
母に数年前から介護保険の「申請してみたらどうか」と話をしてきた。これまではそのたびに黙ってしまうか。「そこまでは」と言っていた。その間に母も同年代の方から話を聞くことができたらしく、今回勧めてみた所「申請をする」という。
申請の用紙は役所、福祉課で手に入れた
役所近くで用事があった老親に、「ついでに役所の福祉課に立ち寄り申請の用紙をもらってくるように」と説明したら、早速もらってきた。決めたらすぐ動く母。これは納得しているという事だろう。父の介護認定が一年に一度ある。その時に自分も申請しようかと考えているのだ。と相談したというのだが、父の介護認定の時に母の相談を聞かされた、ケアマネージャーも困っただろう。
申請の進み方 完了まで3か月を見込んだ
用紙を記入、父の時と違ったのは、マイナンバーの記載が必要だった。主治医の意見書記入依頼しその用紙を役所に提出。一月後位に訪問調査、そして結果の通知。認定後、要介護度が決まり、介護サービスが利用できる。希望している介護を受けるためには、3か月ぐらいかかるだろう。
利用したいサービス
母に困っていることを聞いてみた。出入り口に手すりが欲しい。杖が必要、洗面台蛇口の○ノブが閉められない時がある。手押し車があると。
覚悟を決めたのか、ご近所の人たちからこれが利用できると聞いているのか、色々利用したいものがあるようだ。立ち上がりに丈の長い靴ベラがさしてあり、それを支えにして段を上がるという。これは危険だ。
これまで、出入り口の手すりを勧めても必要ないと言い張っていたのは何?と思う。
母が自分で気が付いていないところがないかどうか、壁や手すりの汚れ具合で確認してみた
トイレの段差に手すり、裏口の立ち上がりに手すり。どの手すりを見てみるとずいぶん汚れているから使っていることがわかる。壁に手を付いて歩いている所はないようだ。
お風呂やトイレは元々ついていた。これは旧式のステンレスのため汚れが確認できない。
今どきの樹脂製の手すりは汚れが付くから使い具合が確認しやすい。
見落としていた●ノブ
全ての丸ノブを替えたつもりだったのに、洗面代の丸ノブを見逃していた。
今回の帰省でこの洗面所の蛇口がきちんとしまっていなくて、水が止まっていないことがあったので気が付いた。自分達でも閉めにくさを感じているから、老親たちはもっと感じているだろう。帰省の度に自立度のチェックしていくことは大事だと感じた。3か月前にできていたことができなくなっていることもある。
問題の洗面所の丸ノブ
外の洗濯機の旧式の蛇口は回せる。トイレの手洗いも同様。
全てのドアの丸ノブをレバー式に付け替えた。
今はこの状態が当たり前になっているようで、前に使っていた●ノブの不自由差を覚えていない。普段レバーで生活している自分達が一番不自由を感じていて、老親は●ノブしか知らないから、そもそもそれが不便だとは考えていなかったのかも知れない。
まとめ
介護保険の利用は、緊急だと申請は早いようだが、それでも時間がかかる。と母は聞いたことを話す。こうして準備し日頃から利用してみる経験を増やしていきたい。
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