連絡せずに実家に帰ってみた。エンディングノートを準備しておけばよかった、と後悔。

介護
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一時間半のドライブのつもりが、渋滞したこともあり二時間半かかってしまった。実家を突撃訪問。突然やってきた私たちに「彼らは何時来るのか」という話をした所だったと歓迎してもらう。

二人同時の話しが始まる

 日々の事

父は相変わらず将棋に囲碁にと街に遊びに出掛けている、人を誘うので困ると母。

母は、大根を千切りにして切り干し大根をたくさん作った。

 

買物に行けなくなったご近所が生協を使うようになった。それを使えば何とか一人ででも暮らしていけるのではないかと母。それならそれは一度説明に来てもらおう。

 

ご近所の後不幸

御不幸が続いたという、一年の間に重なるタイミングがある。

 

父の検査入院日が決まる。二日で済む予定

思い残すこともないから、迎えは何時でもいい。どの管もいらない。なにもしてくれなくていい。

母は、父にガンで死ぬかもしれないと脅されていたのだと話す。先生が大丈夫というから安心した。父の状態を理解できて、父が元気なものだからこの調子では父より先に逝くかも知れない。と言い出した。

 

父は自分の葬式の希望まで話す

家族葬でいい。戒名は付けてある。写真はない。墓は名を刻んでもらえばいい。

それも10万でできるだろう。

葬式の費用は 笑いながら和尚さんにすべてを5万円で済ませてくれと話してある。

和尚は黙っていた。という。母は家族葬で近所の人たちが納得してくれるか?以前に比べるとずいぶん簡素化されてきているけれど。とご近所の事を心配している。

 

父は家族葬というが、母はどうして欲しいか?と聞くと黙り込んだ。結論は出していない様子。

法事のタイミングで和尚さんにも聞いておいてもらおう。

父の考える家族葬とはどこまでの範囲のことなのだろう。親戚一同も家族だと思っているのだろうか?そこははっきりさせておきたい。

 

父は車に何時まで乗れるか?と自分で言い出した

車がなければ、通院も買物も遊びにも行けないのだが。さてどうしたい?

タクシーを利用して囲碁クラブに来ている人がいるらしくそれを見たらそれが気になる。

運転しなくて遊びに行けるならそれはそれでうらやましい様子。

免許返納について理解しているし、それにより公共バス料金が安くなることも理解している。タクシーの移動は料金が高くついて出来そうにないというのだが、病院までのヘルパーを考えてみたら?というと聞いてみたけれど。そのサービスが近くの訪問介護サービスにはないという。そういうことを利用しないといけない時期が来ている事は分かっているという。

 

母は町内の医院に転院すれば、車の運転の心配を今ほどしなくてもよくなる。と思っているのだが、父は町の病院に通院したいのだろうとも言う。

 

話しの内容はわかったから兄弟にも同じ話をして、とにかく紙に書いておいて欲しいとお願いした。さてどこまでしてくれるだろう。エンディングノートを買ってくるべきだった

 

電気代が12,000円を超えたという

エアコン、ホットカーペット。ほとんど付いているTV。

夏場の倍だと心配している。日中不在の我が家でも冬場の電気代は同額。基本料金も我が家の倍あるのでそれは仕方ないと説明する。離れの使っていないキッチンのレンジがIHなのでそれが使えるように基本料金が高く設定してある。安くするためにはこれを解約してしまうか?と聞くと毎度のことだが、そのままで。と答える。

 

老親の自立度チェック 3月
チェック項目 3月 5月
1 車に傷がないか
2 ゴミが捨ててあるか
3 分別ができているか
4 洗濯
5 自室の掃除
6 トイレの掃除
7 食事を作れるか
8 季節の衣類をきているか
9 病院に通院している
10 薬の飲み忘れ
11 近所とのトラブル
12 携帯電話を持って外出しているか
13 新しい買い物
14 同じものをいくつも買っていないか
15 使えなくなった家電があるか
16 歩く範囲 近所
17 できないと言い出したこと

結果はこの通り、状況はまずまずだ。驚いたのは家の中が今まで以上に綺麗になっていること。母曰く冬場で畑に外に出ることもないから、家の中の事をしていた。ガスレンジのトップは我が家より綺麗だ。グリルの中を外してまでの掃除はしていないと言うがそこまでは求めていない。

3月、1月に使って見せたホットプレートを使ってお好み焼いたら焦げ付かずに便利だったといいそれを使うようになった。

介護保険の申請は進んでいなかった。これは5月に申請処理をする。

お風呂のタイルまで磨いているようで綺麗だった。浴槽は手が届かないらしい。それでもかまわない。入るのは二人だけだ。追い炊きではないため、毎日新しいお湯を入れるしかない。

洗濯機のフィルターを掃除してください。の表示が消えない。マニュアルの乾燥機用のフィルター掃除をしても消えない。原因は解明できず。

ファンヒーターが壊れて、とドアの前に置いてある。ドアの前なので危険だと伝える。今は、客用のファンヒーターを使っているのだという。母には必要になった時に買えばいいから新しく買う必要はないと言い置いてきた。旧式のストーブが3台あるのでもしもの時にはそれを使う。母が思い出したように、オイルヒーターもあるしと言い出した。そうそれもあった。これ以外にも、父が出入り口に物を置きそのままにする。

支援したこと

包丁を研いだ。

台所のマットを洗う。

母屋の掃除。

トイレの換気扇を掃除。

二人の愛用の椅子を磨く、よく座っているのだろう。いや椅子で寝ているのか?母の椅子の頭が当たる部分がよく擦れている。リラクゼーチョンチェアなので寝られるならば、それはこのイスの用途に合っている。

壊れたファンヒーターは廃棄してきた。

 

今まで忙しく働いてきた母で、何もしないというのはできない様子、どこかしら手を掛けているようだ。TVで紹介されるゴミ屋敷の問題や、セルフネグレストについての放送も見ているようで「ゴミ屋敷は大変だ」といい掃除の刺激になっている様子。もちろんご近所の廃棄も刺激になっている。この頃はどこも不用品の廃棄にはげみ、すっきり綺麗にしている家が増えた。という。

母がご近所を気にするのはたぶん自分に社交性がないので、いざという時に助けてもらうことが困難になることを心配しているからだ。

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