親戚や友人から老親の介護について話を聞いた。自分の身にも降りかかることは間違いがない。そんな話を聞きながら、参考にできそうなことをまとめていた。
二人家族で、老化の進行に気が付くのが遅れる
娘はフルタイムの会社員で平日は朝から仕事に行く。これまで母は家事を引き受けて夏までは歩いて買い物にも行っていた。疲れた様子に見えたのが夏の終わり。娘は季節の変わり目のせいだと考えていた。
仕事をしていたら、定時に出勤し帰宅は夜だ。二人で暮らしていてきた今までの生活では、二人が過ごす時間はそれほど多くない。家族の仲は良い。喧嘩をすることもないしそれぞれを尊重できる。自分の時間は。個々の部屋で自由な時間を過ごす。老化さえなければ平穏な日々が普通であった。会社員の娘は、時間ができる週末は疲れているからと、自分の部屋で多くの時間と過ごす。こんな生活を想像してみると、大人同士の生活で顔を合わせる時間も多くないことがわかる。同じ家で暮らしていても平穏すぎて、関わる時間は点でしか繋がっていない。
母ができなくなったことを一時の事だろうと自分が家事を請負い、掃除や洗濯をこなしていると、勤めのある娘の時間はますます無くなる。その時点では、これまでと変わらない生活をしているように思っていたし、一時的な体調不良だと思って家事を手伝っていた。その間に老化が急激に進行して母が歩けなくなった。
それからが大変だったという。一緒に暮らしていて様子がおかしいと感じ、自分の仕事の調整をしながら病院に連れて行く。通院している間にも病状が進行していてたった3カ月で歩けない状態になった。こんな状況で病状の進行具合に気が付くことができるだろうか?それは無理だと思った。
家事を手伝い、食べさせて、通院に付き添う。仕事をこなしながらできることはせいぜいそのぐらいだろう。ましてや病状の進行が速いと感じるだけの知識もないし、それを他に感じてくれる人もいない。様子を見ている家族が少なくて症状の進行が速いことに気が付かなかったというケースだろう。
娘は生活するためには仕事を続けなければならない。これから介護にために仕事を休むことが増える。これから始まる一人での介護について心配していた。
親の苦しみを自分の苦しみとして同化してしまい身動きがとれない
在宅で老親と同居している。父の体調が悪く食事も細くなり座ったら自力では動くことができない。認知症はないから、自分の考えだけを貫こうとする。本人は頑固で病院に入ることを拒み、体も気持ちも思うようにならない。父の生きたいと言う思いだけを受け止めてしまった。
できることをしたいと考えているうちに、父が母に強く当たる。主たる介護者の母まで介護に疲れ果てて、軽い認知症になり、何時しかその母の思いも受け止めてしまっている。本人達が納得しないからできないのだと言うことが多すぎて、介護の糸口が見つからない。
親孝行は難しい。家族が壊れていくようだ。
一人暮らしの実母が認知症になり同居して介護している
これまでは母は一人で暮らしていた。介護が必要になり、母が同居した。家族には突然の同居となった。これまでに家族で決めたルールがあるが、一人暮らしを堪能してきた自由な母、認知症も重なり家族のルールが理解できない。そうすると家族の言い分、母の言い分の両方を自分が受け止めることになった。心が落ち着かない状態になるのが嫌だったという。
そこで考えたルールは母と家族が交わらない時間を作ることだった。家族が家にいる週末は、デイケアを活用。食事は母が先それから家族で食事を囲む。朝食は時間の調整ができないので母に自室で食べてもらう。
介護保険を目いっぱい利用しそれぞれが交わらない時間を作ることで、互いが共存できる空間を作ったと言うのだ。そうして自宅で介護をしている。
自分も活かしていこうと考え、介護に役立つチェック表を作ってみた
①ももじろうが勧めてくれるように老親の様子を見るために3か月に一度は出向く
②その時にこんなチェックをしてみる
自立状態チェック表
チェック項目 | 3月 | 5月 | 8月 | 10月 | 12月 | |
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1 | 車に傷がないか | |||||
2 | ゴミが捨ててあるか | |||||
3 | 分別ができているか | |||||
4 | 洗濯 | |||||
5 | 自室の掃除 | |||||
6 | トイレの掃除 | |||||
7 | 食事を作れるか | |||||
8 | 季節の衣類をきているか | |||||
9 | 病院に通院している | |||||
10 | 薬の飲み忘れ | |||||
11 | 近所とのトラブル | |||||
12 | 携帯電話を持って外出しているか | |||||
13 | 新しい買い物 | |||||
14 | 同じものをいくつも買っていないか | |||||
15 | 使えなくなった家電があるか | |||||
16 | 歩く範囲 | |||||
17 | できないと言い出したこと |
現在は自立した状態なので、様子を観察するポイントは、これまでできていたことがどこまで落ちているかだろう。
自分の介護の方針を明確にしておく
介護に流されてしまうと、自分を見失う。両親の希望は何処まで行っても我家族が仲良く健康に暮らすことだろう。もちろん親孝行をしたいと考えているが、それには限度がある事を認識しておく。仕事を続けるなら、介護を家族だけで賄うことは困難だ。さらに家族を犠牲にしたくはない。そのためには介護保険を活用して、初めから他人が関わる介護をしたい。
できることの期限を決めて始めることにした
①母の介護保険の申請を5月までに完了させる
②杖を申請したい
③使える内容の確認
④使いたい介護サービスの具体例
家事介護と病院送迎として、他人がかかわる機会を増やしていきたい。
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