これからの生き方を改めて考える時

先達ブログ

ももじろうです。
いつもジルがお世話になっております。世帯主で主夫のパートナーです。

「老後を豊かにシリーズ」これからの生き方を改めて考える時

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自動化の波、世界で1億人超の女性に転職迫る?

2019年6月に2つの記事がネットに上がりました。
1つ目は、6月5日ウオールストリートジャーナル日本語版の

自動化の波、世界で1億人超の女性に転職迫る? By  Eric Morath です。

詳しいことは、URLのページを開いてお読みください。有料記事です。無料の方はここまで見られます。

マッキンゼー・グローバル・インスティテュート(MGI)が4日公表したオートメーション(自動化)に関する研究報告書によると、テクノロジーの発展により、2030年までに世界で1億人超の女性が転職を迫られる可能性がある。

これまでは自動化で最も打撃を受けるのは、製造業に従事する男性だとされてきたが、今回の報告書では、男女問わず、ほぼ均等に影響が出ることが示された。

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AI導入で女性が職を失うリスクは日本が一番!「ガラスの天井」が深刻化

もう一つが、4日のダイアモンドオンライン

と言う経済産業研究所/日本生産性本部 上席研究員の岩本晃一さんの記事です。岩本さんの経歴は以下の通り

1981年京都大学卒、1983年京都大学大学院(電子)修了後、通商産業省入省。在上海日本国総領事館領事、産業技術総合研究所つくばセンター次長、内閣官房参事官、経済産業研究所上席研究員等を経て、2018年4月から現職。香川県生まれ

要点だけお伝えします。全文はこのURLでお読み下さい。https://diamond.jp/articles/-/204354

以下記事

AIやIoTなどのデジタル技術が職場に導入されると雇用や働き方に影響が出ることは、多くの研究や現在、導入されつつあるRPA(Robotic Process Automation 事務職の単純業務の自動化技術)で、銀行や自治体で人員削減が進んでいる現実を見れば一目瞭然だ。

● 20年後、AIに職を奪われる女性 30ヵ国で2600万人という推計

最近でも、AIやIoT導入が女性の働き手に及ぼす問題を指摘した最も有名な論文が、IMF(International Monetary Fund 国際通貨基金)のホームページに2018年11月に掲載された。

この論文は、エラ・ダブラ・ノリス(Era Dabla-Norris)IMF財政局課長とカルパナ・コーチャー(Kalpana Kochhar)IMF人事局長の2人がまとめた。
2018年11月16日にIMFのブログに掲載したもので、「女性、技術、仕事の未来(Women, Technology, and the Future of Work)」と題されている。

 

同論文は、「私たちの調査によれば、更なる自動化は特に女性を大きく変える(Our new research finds the trend toward greater automation will be especially changing for women.)」

「女性はこれまで以上のガラスの天井に直面することになる(More than ever, women will need to break the glass ceiling)」

「女性は危機に直面している(Women at higher risk)」というサブタイトルがつけられている。

抜粋を紹介すると、次のように記されている

私たちの働き方はかつてない速さで変化しており、デジタル化や人工知能(AI)、機械学習によって、低技能や中技能の定型業務を伴う仕事の多くが自動化され消滅している。

自動化がさらに浸透していくこの傾向は、とりわけ女性に厳しい課題をつきつけるだろうことがIMFの新しい研究でわかっている。

自動化によって男性が仕事を失うリスクの平均は9%であるのに対し、女性が仕事を失うリスクの平均は11%である。

自動化が理由で失業している男性も少なくはないものの、調査対象30ヵ国で2600万人の女性が今後20年間にテクノロジーに仕事を奪われるリスクの高い仕事に就いていると推計される。

この結果を踏まえて世界全体について試算すると、全世界で1億8000万人の女性がこうしたリスクの高い仕事に従事している計算になる。

職場における男女平等を実現しようとするならば、こうした動向が女性の生き方に与える影響を理解しなければならない。

この論文は、調査対象の30ヵ国(OECD加盟28ヵ国とシンガポール、キプロス)で、仕事ごとに、機械で代替される可能性をだし、その数値が70%以上の仕事に従事している人を、自動化によって「仕事を失う(奪われる)リスク」の高い人として、男性、女性ごとに推計し全体のなかでの割合などを出した。

また論文では、自動化で仕事を失うリスクの男女差は国によって違うことも示している

 

● 仕事を失う女性は男性の5倍 日本の女性はリスクが一番大きい

このIMFの論文は、特に日本の女性が自動化で職を失うリスクが調査対象の30ヵ国(図は19ヵ国)で最も高いと警告している。

なぜなら、日本では、企業活動の中心は依然として男性であり、女性はその補助役という労働慣行が根強く残っており、最近、導入されつつあるRPAなどのデジタル技術は、女性の仕事に最も強く影響を与えるからだ、としている。

女性はより高いリスクに直面している。40歳以上の女性や、事務職、サービス職、販売職に就いている女性は不釣り合いに大きなリスクに直面している。

デジタル経済で、女性の働き手が厳しい状況に置かれやすいことを示した論文をもう2点、紹介しよう。1つ目は、オックスフォード大学のリンダ・スコット(Linda Scott)教授が2018年2月26日に発表した「ジェンダー平等と第四次産業革命(Gender Equality and the Fourth Industrial Revolution)」である。

スコット教授は、2015年に雑誌『プロスペクト』による「世界思想家トップ25人」に選ばれた実績を持つ(Professor Scott was selected as one of the Top 25 Global Thinkers by Prospect magazine in 2015)。

この論文の結論だけを紹介すると、仕事を失う女性の数が男性の5倍である、としている。

2つ目の論文は、ダボス会議を主催しているWEF(World Economic Forum 世界経済フォーラム)が執筆したもので、「産業のジェンダーギャップ:第四次産業革命における女性と労働」(2016年1月)と題されたものである。

この論文の結論だけを紹介すると、今後のデジタル技術の進展により、男性は、1人の雇用増に対して3人が職を失うのに対して、女性は1人の雇用増に対して5人が職を失うというものだ。
銀行や自治体でRPA導入 非正規の女性が削減対象に

● 実際に今、日本ではどのようなことが起きているか。

企業では、3種類の職場で、急速にIoT、AIなどデジタル技術の導入が進んでいるが、このうち、女性の雇用に影響が出ているのは、事務部門で進む自動化だ。

RPAが代替する業務が、経理処理や帳票業務など高スキルのルーティン業務のため、その業務を担ってきた働き手に大きな影響が出ているのであり、それが主に女性なのである。

RPAによって代替された人のうち正規の一般職は、配置転換などで対応されているが、非正規は雇い止めなどが今後発生してくると予想される。

RPA導入により人員削減が進んでいる代表例が、低金利などで業績が苦しい銀行業界だ。

3メガバンクは、2020年度の新卒採用を19年度の約2割減にする予定だ。各銀行は、店舗数も減らし、また店舗はデジタル化して人間がいない機械化された店舗を拡大する計画である

こうした人員削減の動きは学生にも敏感に伝わり、かつては人気就職先の1つだったのに、今ではAIやフィンテックに仕事を奪われる代表的な業種として、人気が低下している。
地方自治体もRPAの積極導入が進められている分野の1つだ。

総務省の調査によれば、2016年4月時点で非正規雇用者数は約64万人であり、2012年度の調査に比べて約4万5000人増えている。

財政が厳しく、経費削減のため臨時・非常勤の職員を増やしているのだが、自治体で働く臨時・非常勤職員のうち女性が約48万人で74・8%を占める。また事務補助職員は約10万人である。

しかし今後さらに、自治体がRPAを導入する動きは加速すると予想され、置き換えられて職を失う人の大部分は女性である。

● 在宅勤務は増えるが 多くは低賃金、不安定雇用

一般にはデジタル技術が発展し、企業に導入が進めば在宅勤務(テレワーク)が増え、女性にとってメリットが大きいと漠然と考えられている。

しかし実際は少し違うのではないだろうか。

デジタル技術が進めば、確かに技術的には在宅勤務はしやすくなる。だが一方で、デジタル技術が進むと、企業の秘密情報が漏えいしやすくなるため、秘密を守る必要性が高まる。

このことを考えると、在宅勤務に従事する人数は時代のニーズともに増えるかもしれないが、ある制約の下での増加であり、単純になんでもかんでも在宅勤務にということにはなりそうにない。

まず、秘密情報を扱う人は、USBやパソコンの持ち込みや持ち出しを禁じられた部屋に出勤し、そこで仕事をするという形態が進むのではないか。

例えば、新商品の開発を行う技術者は、企業の秘密の持ち出しを防ぐために、そうした環境の下で働くことになると予想される。

これら技術者は、必ず機密が守られる空間に出勤して開発に従事することになり、在宅勤務などは考えられない。また男女の区別なく、優秀な才能だけが求められる

また、営業などの仕事も、新商品の開発情報ほどではないが、企業の外で機密情報を扱う仕事をする場合は、それなりに制約を受けるだろう。

岩本さんのページは終わり。 ネットで IMF Women, Technology, and the Future of Work と入れると、元原稿が出ます。ご安心ください。「日本語」訳のページを選べば楽に読めます。
すこしだけ、めんどくさがりやさんの貴方の為に勝手に見本としてコピペしておきました。

Women, Technology, and the Future of Work

仕事の未来と女性とテクノロジー エラ・ダブラ=ノリス カルパナ・コーチャー 2018年 11月 16日

エンジニアリングや情報通信技術など雇用が拡大している分野で働く女性の数はまだまだ少ないのが現状だ

私たちの働き方はかつてない速さで変化しており、デジタル化や人工知能(AI)、機械学習 によって、低技能や中技能の定型業務を伴う仕事の多くが自動化され消滅している。
自動化がさらに浸透していくこの傾向は、とりわけ女性に厳しい課題をつきつけるだろうこと が IMFの新しい研究でわかっている。

自動化によって男性が仕事を失うリスクの平均は 9%であるのに対し、女性が仕事を失うリス クの平均は 11%である。自動化が理由で失業している男性も少なくはないものの、30 か国で 2,600 万人の女性が今後 20 年間にテクノロジーに仕事を奪われるリスクの高い仕事(自動化 される確率が 70%以上だとする)に就いていると IMF は推計している。

この結果を踏まえて世 界全体について試算すると、全世界で1億8,000万人の女性がこうしたリスクの高い仕事に従事している計算になる。

職場における男女平等を実現しようとするならば、こうした動向が女性の生き方に与える影 響を理解しなければならない。

つい最近、大手銀行の人員整理計画が発表されましたが、老後を笑って過ごすためにも、今20代、30代、40代の方はAIがこれから代替する仕事と自分が何をやりたか/すべきかをよく考えて職業を選びましょう。