一人暮らしの父から暮らしの工夫を学ぶ

日々是好日
stevepb / Pixabay

母が療養中で、父が一人で暮らしている。一人といってもサポート付き。その暮らしも半年が過ぎ、家の中の様子もこれまでとは違ってきて色々変化が出てきた。

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キッチン

実家に行くとまずは掃除から始まる。これは高齢の老親を抱える、支える。どこの子供たちも変わらないことだろう。

シンク等は綺麗にしている。これが母の綺麗の維持とはまた違うから面白い。ある物を使い切ろうとする母は、便利な物や使える物を捨てることを嫌がる。細かいところは見ないふり。

父はといえば、買い物が好きで、安物買いをする。時間もあるので100円ショップに立ち寄り、物を増やしている。しかも一つずつならともかく、複数で買い物をしているから物は増えるばかり。

そんな中で父がセットしていた排水ゴミ受け、ストッキングが非常に使い勝手が良いので早速真似をしてみた。これは優れモノでした。

どうしてこれをセットしたのか?聞いてみるとゴミ受けにゴマが詰まり掃除が大変だったから、、。意外と几帳面なことに驚く。今は父なりに掃除が楽になる物を買いそろえているらしい。買い物も工夫の材料探しでもあるようで、それはいいことだと思えた。

ゴミ受けも汚かったのだがいつのまにか綺麗になっている、高圧洗浄機で洗ったという。そういう道具を使えるのも母とは大きく違うところ、しかしそんなものをもっていたのか。
たいていの物はあるらしいが、整理整頓ができないのでそれがどこにあるのか?父しかわからない。

母がいなくて母屋に風も通していないので、床がカビだらけになりクイックルワイパーのアルコール付きで拭いたら綺麗になった。という。風を通すために、扇風機を出してきた。というのだが、どうしてかファンヒーターは仕舞っていない。

父よ。同じ場所にファンヒーターの箱が置いてあるでしょう。扇風機と交換して、仕舞うのだよ。

 

床掃除は行き届いていない

 

そもそもカビの原因は、掃除機をかけていなくて埃を積み上げたこと。窓を開けず空気の流れを作っていない事。だと思ったが、黙って聞いていた。これまで自分でしていないことをしているのだから良しとしよう。

その後、キッチンの汚れた網戸を洗い、窓が開けられるようにして、棚の埃を取り、掃除機をかけて、換気扇を回すように話してみた

ペットボトルを溜めるかごは満杯だが、よく見ると紙製品が混じっていたり、牛乳パックも箱のまま。これは学習の機会になる。父は綺麗にしてあるのにと文句を言ったが、もう一度分別の説明をする。これは紙である。牛乳パックは開いておくということを説明する。

分別し籠に溜めているペットボトルもあるのに、なぜか?いろいろな場所に空のペットボトルが転がっている。それを集めてきて、中を洗い分別した。父はその辺に置いた空のボトルを気が向くと集めてきて、分別しているのか?と想像してみた。

籠を空にするために、集めた資源ごみを集積場に持っていく。

居間と寝室

窓を開けないから、臭いがこもっている。自分でもそう感じるのだろう消臭スプレイを買っている。寝室は逆にその匂いが充満している。父が不在の時に窓を開けはなす。この部屋はまだ冬のままだった

エアコンの埃を掃除して、敷物を夏の物に変えた。冬の用のブランケットをしまい。扇風機を出す。

洗面所

洗濯機のゴミ取りも自分でしているようで綺麗だった。

これまでハンガーが外に出してあったことがなかったので、家の中にいれたらまた外に出している。外の洗濯機で洗濯した時用の洗濯物ハンガーを準備したらしい。そうかそこにあると便利だからそうしたいのね。と分かった。自分なりの家事の効率性なのだろう。

洗濯物をたたむ

母の着ている物を洗濯している父、乾くと床に座り込んで畳んでいる。畳むと洗濯物バックに入れてそれを次に行くときに持っていく。そのバックを忘れないように置いておく場所も決めている。忘れ物が多い父なので忘れないための流れをきちんとしておか

ないとすぐに人のせいにする。手順を決めてあげると行動が形にしやすいようだ。

頂き物のリュックが洗濯物の通し箱替わりなのだが販促商品で強度がなかったのだろう。紐が外れたところに父の裁縫の跡がくっきりと、、。

父よ。黒い糸で縫えば目立たなかったとおもうぞ!

 

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母のやり方とは違うが父は暮らしていける人だった

母が元気な頃、父は口うるさく茶々を入れるので、母は物を触らせない人であったのだろう。

私たちも父がここまで家事ができる人で、母よりも細かい所を綺麗にすることに驚いている。その家事も十分とは言えないし、自分の思うことしかやらないけれど、自分が楽になるように、掃除の回数を減らすことを工夫してみたり、出来栄えはともかく、できることに挑戦する人でした。そうすることを嫌がらない人でもあるようで、針仕事をしてみたり便利な道具を検討していることも意外なことでした。これは単に買い物の楽しみかもしれません。

ゴミ出しも回収車の音を聞いて、慌てて出しに行くレベルではあるけれど、今はそれでも困っていない。

期待することは、ゴミ箱に大きく出す曜日を書いてあるのだけど、その時に間に合うように準備をしていない事。
一週間に一度でもいいから、掃除機をかける曜日を決めて欲しい。これはカレンダーに掃除機をかける日という表示をするべきだったと思う。