コロナ肺炎に40倍酸素運ぶスーパーヘモグロビンは役立つか?

先達ブログ

ももじろうです。

いつもジルがお世話になっております。世帯主で主夫のパートナーです。

 

「老後を豊かにシリーズ」コロナ肺炎に40倍酸素運ぶスーパーヘモグロビンは役立つか?

 

TV番組で満潮時水中に8時間沈む浜辺の砂浜にいる、釣り餌に使われているゴカイは、人間の血液中のヘモグロビンに比べて40倍酸素を運べるスーパーヘモグロビンを持っているので、手術、移植手術に使えないかフランスで研究中とのことでした。

スポンサーリンク

ニュース元はAFP

調べると、2017年7月31日のフランスAFP配信のニュースがありました。

要約:フランスの研究者によると、彼らの血液は生命を与える酸素を大量に摂取するという並外れた能力を持っています。

それを人間のニーズに利用することで、医学を変革し、命を救い、手術後の回復を速め、患者の移植を助けることができる代用血液を提供できると彼らは言う。

「ゴカイのヘモグロビンは、人間のヘモグロビンよりも肺から組織に40倍多くの酸素を輸送することができます」とブルターニュの海岸線にある魚養殖施設であるアクアストリームの生物学者、グレゴリーレイモンドは言います。

「また、すべての血液型に対応できるという利点もあります。」

血液製剤の臨床試験は2015年に始まりました。Lugwormヘモグロビンは昨年、フランス西部のブレスト市の病院で10件のヒト腎臓移植に使用され、現在60人の患者がフランス全土で血液製剤の試験に登録しています。

スポンサーリンク

肺炎でも40倍酸素運べれば・・

と言うものでした。この話を聞けば、今日のコロナ感染肺炎が重篤化した人への治療にこの40倍酸素運べるスーパーヘモグロビンは役立てられないかと当然考えるわけですが、日本語で見られる関連記事は2017年7月31日以降見つかりませんでした。

スポンサーリンク

ゴカイの英語は、どっちが正しいか

そこで、ゴカイの英語:沙蚕 Ragworm をキーワードに調べましたが全然ヒットしませんでした。いろいろ試した結果、Ragworm でなくて、lugworm が使われておりました。

 

見つかったのが2019年1月31日付けのロレーヌ・ボワソー氏の記事でした。

ttps://www.hakaimagazine.com/news/lugworm-blood-coming-soon-to-a-pharmacy-near-you/

近くの医薬局に間もなく登場する、ゴカイの血液

長年の研究と臨床試験の後、フランスの新興企業であるヘマリーナは、臓器移植用のゴカイ血液の販売を開始する準備がほぼ整いました。

 

要約:海洋性ゴカイは、砂を食べ、その中の微生物を消化します。潮が満ちると、ゴカイは深く潜り、うんち絵文字を連想させる山を残します。長さ10〜20センチのゴカイは、魚のように鰓から呼吸しますが、生涯の半分を水で過ごします。生物学者のフランク・ザルは、彼らがそれをどのようにして行うのか知りたいと思いました。

 

ゴカイは、酸素を運ぶ血液中のタンパク質であるヘモグロビンのおかげで、長い間水中で生き延びました。人間の血液では、一度に1つのヘモグロビンタンパク質が4つの酸素分子を保持しています。ゴカイのヘモグロビンタンパク質は156を保持しています。

 

最初の製品であるHemo2Lifeは、臨床試験を通過する必要がありました。2016年から2018年にかけて主要なテストを受けました。60人の患者がHemo2Lifeに保管されていた臓器の腎臓移植を受けました。患者は、従来の電解液保存液で臓器を投与された患者よりも速く回復し、腎機能が改善しました。

 

これらのテスト以来、Hemo2Lifeは、肺、膵臓、心臓などのさまざまな臓器を保護するために使用されてきました。顔全体の移植にも使用されました。その特定の手術は2018年の初めに行われました。その主題であるジェロームハモンは、2回目の全面移植を受けた最初の人物になりました。

 

F・ザルの最終的な目標は、研究者が何十年にもわたって作成しようとしてきたもの、つまりヘモグロビンベースの酸素運搬体(HBOC)を最終的に開発することです。 HemOxyCarrierとしてブランド化された代用血液は、鎌状赤血球貧血の治療、または戦場で発生する危険な傷のパッチに使用されます。

 

しかし、イタリアのパルマ大学の生化学者および製薬研究者であるAndrea Mozzarelliは、誰もが使用可能なHBOCを開発するまでにはまだ長い道のりがあると語っています。

 

でもこれは2019年1月時点の記事なので、まだCovid-19コロナ発生前です。

スポンサーリンク

最新関係記事

そして2020年3月31日の下記記事が見つかりました。

BY SERGE-PAUL CARRASCO ON MARCH 31, 2020

Covid-19 – Day 125: Giving Oxygene to Covid-19 Patients

Covid-19 – Day 125: Giving Oxygene to Covid-19 Patients
(E) The arenicola marina (or lugworm or sandworm) has a blood structure that is comparable to human hemoglobin but according to Hemarina, a French biotech start...

要約:ゴカイ血液はCOVID-19の犠牲者に希望を提供します

フランスのバイオテクノロジー企業Herminaが、COVID-19の症状を治療する方法を発見しました。 ゴカイの血は、コロナウイルスのために呼吸器疾患の患者を救うために苦労している医師にすぐに希望の光を提供するかもしれません。

 

・その細胞外の性質(赤血球に含まれていない)、したがって普遍的(すべての血液型との互換性)

・人間のヘモグロビンより40倍多くの酸素を結合するその能力

・特に小さくなったサイズ:ヒトの赤血球より250倍小さい

HerminaのプラットフォームであるHemo2lifeは、移植片に酸素を供給することで臓器移植を容易にするように設計されています。呼吸不全のCovid-19患者の治療に関しては、酸素が問題の核心です。

 

そして、HerminaはCovid-19の患者の治療にHemo2lifeを適応させるために最優先で動いています。

 

スーパーヘモグロビンが早く実用化されることを祈ります。

現時点までにわかっ来ている感染者に起こる血栓の話は別の機会にします。