生協を利用し始めた母、カタログで選び、次週の買物をする。そんなことが続くのだろうか。そんな心配をしていた。
二人で台所に立ち、お節の準備を始めた
母に、これから作るおせち料理を聞く、珍味とかまぼこ刺身、昆布巻き刺身は生協で頼んだ。今日か明日届く予定。これから作るのは煮物だと言う。今週の生協を頼むのをやめた。「正月の料理がどのぐらい残るのかわからかったから」と話す。
生協効果だろうか
その話を聞いていて「すごい」と思った。正月料理が残る計算までしている。
年末年始、普段より多い買い物をしていて、訪れる人数と食べる量で食材は残る。皆に満足をしてもらうようにおもてなししたいから、多めの買い物になる。結果として食材が残る。残ることが分かっていてもこの時ばかりは奮発してしまう。それが正月というもので、それはどの家の正月でもあることだろう。
こうして、正月料理が残るかもしれない。それを見越して生協の注文を休む。しっかりと先を見通している。母の大好きな無駄ない暮らしと節約を生かし始めたのだろうか。
生協を上手に活用できると、食材の管理ができる。そんなことに気がついたのだろうか。
生協利用は食材の管理ができず、思いつきと習慣で在庫の確認のないまま、注文を繰り返し冷蔵庫の中が満杯になる。という心配をしていた。高齢者ともなれば、さらにだろう。
母は、生協で計画的な買い物ができていて、食材の残りに注意ができる。
なるほど冷蔵庫の中が何時になく綺麗になっているのは生協効果だろうか。
そんなクエスチョンがいくつも並んだが、結論に至るのはまだ先の事になるだろう。外に出る機会が少ない母にとってはこうしたことも刺激になっている。
いつもと違う食材が増える
冷蔵庫の食材をきちんと管理しているうえに、たまにはいいかと思ってと手羽先肉も買っている。それは良いアイデアだろう。いつもと違う食材、それも肉が増えるのは良い。野菜が主食になりがちな老人の食卓にはタンパク質は必要だ。
書類整理をしている前で母も確認中
ジルが書類整理をしていると、前の椅子に座り母は生協で買ったものを確認している。それを眺めながら、母はこういうことが好きなのかしら。と思い始めていた。
買うことより買ったことに無駄がないかどうか。そこを楽しむ母
もしそうなら、生協のカタログを見るのは大変だと言いつつ、違う楽しみを見つけたようだ。
買い物する楽しみだけでは満足しない、さらに買ったものを無駄なく使い切る。そんな家事管理の楽しみだろう。
スーパーでの買い回りは苦痛になっていた
父と買い物に行くと父が目に付いたものを籠の中に入れる。買い物の主体は父になり、母の思うような食材が揃わないことになる。こうして父が思いつきで買ったものを調理することになっていた。
さらに、歩くことが苦痛で、店舗内を買いまわることができなくなっていたから尚更だろう。必要な物だけ揃えるのが精一杯だったのかも知れない。
父の楽しみとして、買い物には行っているようだ。人込みも賑わいも楽しんでいる。それと真逆になっているのが母で、出掛けることを嫌う。母にとっても段差のないスーパーはいい運動場だったり、見ているだけでも刺激になるだろうに、父は外での刺激を求め、母は他人主体の流れができる場所を嫌う。
生協の注文控えを検討する母
母は生協で注文した月の合計を暗算している。納得のいく数字になっていたのだろう。さらに、前月に頼んだ注文票の控えをめくりながら思案している。御節に使った金額が6千円だと話しかけてきた。正月の準備だとそんなものだね。と返答すると納得した様子。
毎月の口座引き落としが増えて(生協と介護保険個人負担分)残る金額が少なることも計算していた。
カタログよりも注文書をみているもう一母が管理しやすいように提案してみようか
A4ファイルを専用準備
よかった物には印をつけよう。味好みのカスタマイズになるだろう。
年間の買物一覧を利用して行事の予定を準備。買い物することで先を楽しむ時間ができると今よりも楽しみが増えるだろう。
何事にも相性があり、母と生協の相性は良かったようだ。母はこういった管理が得意なのだろう。母が本当に生協を使いこなすにはもう少し時間がかかるかも知れない。試行錯誤も楽しみだろう。母は家の中でできる新しい楽しみを手にしたかも。
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