フランスの税お話、寄り道編

先達ブログ
skeeze / Pixabay

ももじろうです。
いつもジルがお世話になっております。世帯主で主夫のパートナーです。

「老後を豊かにシリーズ」フランスの税お話、寄り道編

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日本では翌年請求が来る「地方税の住民税」

本編で述べた、退職時に気を付ける点として、翌年請求が来る「地方税の住民税」があります。60歳定年後にシニアとして(50歳代の役職定年での給与カットに続き)再度の給与ダウン(初任給並み)でも給与が毎月ある人は幸せですが、完全無職になり年金の繰り上げ受給もしていない場合には、“入りが無いのに、出だけがある”状態は大変きついです。

 

日本の住民税は、その人の住民票所在地での課税となりますので、実際に住んでいるかいないかは別の話です。本当はおかしいですが?

おかしいのはフランスの住民税が日本と違い所得金額の連動でなく、以下の在仏日本人会さんの解説に詳しい、実際に住んでいる住居の広さ、階、居住区の状況等の諸要件を考慮して定めた評価額を基礎数値として算定されることと、賃貸の店子ならその店子が払う点です。潜りで賃貸している物件の住民税を、店子に払わせようとする悪い大家の件も書いてあり、悪い人はどこにでもいるものだと納得。

Jetro Paris / 在仏日本人会 によると

フランス住民税
住民税(Taxe d’habitation)とは家主、賃借人を問わず現実にある住居を占有する者に対し課される税金。原則として、1月1日に実際に居住していた人に対し課される地方税のひとつです。住人の職業や身分を問わず支払う必要があり、税額は広さ、階、居住区の状況等の諸要件を考慮して定めた評価額を基礎数値として算定されます。パリ市の場合、区によって税額は異なりますが、通常は初年度(1月1 日に居住している初めての年)の7~9月に調書が送付されて来て、その提出後、11月頃までにその年の住民税の請求書が送られてきます。(2年目からは請求書のみ)

1度に全額支払えない場合も税務署に交渉することによって分割払いも可能。またあらかじめ申請することで次年から自動引き落としによる月別払い(Prélèvement automatique mensuel) にすることもできます。

ときとして引っ越した後に事務的なミスにより、2つの区から請求書が送られてくる場合がありますが、あくまでその年の1 月1 日に居住している場合のみに課せられる税金なので、間違っている方へは、正しい請求書のコピーや支払いを証明する書類(領収書)のコピーに説明を添えて送り返す必要があります。

また、家主が税金逃れのために無届で貸している部屋、別の言い方をすれば、家主本人もしくはその家族が使用していることになっている部屋やアパートを借りている場合、基本的には賃借人に住民税の請求書は送られてきません。にもかかわらず家主名義で送られてきた住民税の請求額の一部を賃借人に支払わせようとする家主も見受けられますが、自分名義(賃借人名義)で送られてこない限り法的に支払う義務はありません。異議申し立てや質問については居住区の税務署(Centre des Impôts)に問い合わせます。

さらに、笑えるのは、今どき有るのかと言わせる、「テレビ視聴税」何それとお尋ねになる諸兄諸姉の皆様、同じく在仏日本人会さんの解説を読んで笑って下さい。

テレビ視聴税(住民税と一緒に請求される)

住民税を払う立場にあって、その住居でテレビ(もしくはそれに類する機器:チューナー付きのデッキ類、プロジェクターなど)を所有している場合は、「テレビ視聴税」(la contribution àl’audiovisuel public)という税金を支払う義務があります。

テレビが自分のものであっても、部屋に備え付けのものであっても、あるいは譲り受けたものであっても支払い義務が生じます。企業ではなく一般の住居については、住居内に複数のテレビを所有していても税金額は一律です。テレビ視聴税の請求は、住居税の請求書に併記されてきます。

テレビを所有していない場合は、その年の所得税の申告の際に、申告書の1ページ目に住居にテレビ機器があるかどうかを問う項目があるので、その項にチェックを入れるのを忘れずに。チェックが入っていないと、住居税の請求時に、自動的にテレビ視聴税も加算された納税額が請求されます。

我思うのは、パソコンはテレビと違うのか? 良心の呵責にさいなまれつつも申告時住所にテレビが無いにチェックを入れておけば無しか?と考えるわけです。

車燃料費値上げに「ノン」をつきつけた中産階級から転落した勤め人たちの(黄色いベスト)デモ

日本同様、最終的に所得税含め納税している人は自営業者+給与所得者全体の44%位で後の人は直接税の払いは無いそうです。しかし、昨年末からTVのニュースでフランスが紹介されたのは、車燃料費値上げに「ノン」をつきつけたのが、中産階級から転落した勤め人たちの(黄色いベスト)デモでした。

かつてのような大学生や労働者階級を中心としたイデオロギー主導のデモではなく。移民や難民が中心の暴動でもない。仕事と生活に不可欠なクルマの燃料費が普通の勤め人たちの家計を直撃したのが発端の社会運動です。

カフェ勤務ギャルソン20代「政府が国民の声を一切聞かないから、ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)が出てきたんだよ。政府は俺たちの生きる気力を奪うほどに高い税金を市民に果たしてるからね、こうなったのも当たり前だと俺は思う。いいか、俺の仲間たちの中には、この8年間バカンスも取れずに働き続けている奴もいれば、ばかげたことに税金を、ローン組んで払ってる奴さえいるんだ。日本じゃ考えられないことだろ?」

この様に切実なものが背景にある黄色いベストの話でした。シャンゼリゼーやサントノーレのお店を焼き討ちしたのは頂けませんが、そんな中でも中々心に刺さったのは

「親愛なるブルジョワの皆様 お邪魔して申し訳ありません 私たちは皆、尊厳を持って生きさせて頂いてもよろしいでしょうか?」と書かれたプラカードを掲げる人の写真でした。

それぞれに言い分がありこの世は上手く行かないのです。この不条理を貴方自身はどう乗り越えていますか?

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ルモンドに出ていた、全国不動産価格の記事から固定資産税

実は、今日の回と前号の所得税が源泉になる話は、ルモンドに出ていた、全国不動産価格の記事から固定資産税などを調べて行って出来たものです。

それにしても、大都会はパリしかないフランスで、アパートでも戸建てでも坪当たり400万円以上するのには驚きました。オーストリア、ロンドンそしてフランスでも2018年までは不動産は一本調子に上げてきて今値下がり中と聞いていましたが、70平米強なら約1億円必要です。我が家にはとっても買えません。
Prix immobilier : le prix du m2 partout en France

Prix m2 moyen 平米平均価格Prix m2 moyen 平米平均
Ville 町appartement  集合住宅maison戸建て
Parisパリ9 679 € / m²  415万円/坪10 376 € / m² 445万円/坪
Marseille2 509 € / m²3 314 € / m²
Lyonリヨン4 347 € / m²4 603 € / m²
Toulouse2 981 € / m²3 295 € / m²
Niceニース4 092 € / m²  175万円/坪4 504 € / m²  1921万円/坪
Nantesナント3 178 € / m²3 522 € / m²
Strasbourg2 856 € / m²2 765 € / m²