老後暮らしで楽しみにしている事というと旅行だろう。これまで時間がなくて出かけることもままならなかったから、老後暮らしになったら、桜前前線を追いかける。露天風呂めぐり、さらには海外の遺産めぐり旅行など計画している人は多いと思う。
旅行中に多い事故はどんな状況で起こっているのか
旅行中の事故だが、日常での高齢者の転倒事故と変わりがない。
そうすると旅行中でも、転倒や、滑って、つまずいて、ふとした事故で頭を打ったり、大腿骨董骨折になるのが高齢者だと言う自覚が必要なようだ。
旅行先の季節チェックをしておこう
天気・季節 | 危険な状況 | 危険回避 | |
春 | 温度差が激しい | 雨の日の道 | 傘は透明で見渡せる物・靴は雨用 |
夏 | 暑さで消耗・熱中症 | 食中毒 | 自分で冷ました水を待つ、日傘、帽子 |
秋 | 落ち葉 | アスファルト | 肩に掛けるバック・ぶらつかない |
冬 | 雪と氷 | 石畳、階段 | 杖と冬用靴 |
安全に帰省・帰国できるまでが旅行の完結である
衣類
日本ではこの所暖かく、日中には既に半袖の人もいて、よい陽気である。旅行先によっては同じ春でも冬の終わりの春であり、寒かったりする。旅行に出る前には現地の温度を確認して、冬服を持っていくことも検討する。
5月のロンドンは、雨が降る始めると、冬の終わりの温度になり寒さに震えた。
2月の台南は初夏で、ウールの服は暑すぎた。ストッキングすら暑くて。
靴
履きなれた物が一番だが、それにしても靴底が薄くなり滑りやすくなっている物には注意が必要だろう。滑らないことと最優先に考え底の貼り直しを検討する。日本の道はどこに行っても平坦で、道路の整備もよくされている。海外で憧れる石畳の道は歩いてみると疲れるし、凹凸があり歩きにくいし、滑りやすい。
天候の注意
雨や落ち葉で滑ることもあるし、雨の日なら傘をさしていて、足元しか見ていない。そんな事になりそうだがそんな時は透明傘が便利だろう。
荷物は肩にかけ両手を塞がない。
当たり前と言われるようなことに注意しよう。何しろ滑って転んで、骨折になることもあり得るのだから。
暑いところでの注意
水の管理は自分でする。他人任せにしないこと。日傘や帽子、時にはアイスノンやそれが大きければ保冷剤も役立つので持参する。
体調がすぐれない時に食べ物を選ぶ。そんなことも考えるきっかけになりそうだ。レトルトパウチの日本食を数点持っていく。
ホテルで調子が悪くなったら
フロントに連絡して、医師を紹介してもらう。医療制度が違うので、誰かの紹介を通すほうが診察が確実。それがホテル、旅行代理店、旅行傷害保険会社となる。
杖を準備しておく
行く先の季節によって転ばない靴や、普段はそれほど利用していない杖を準備しておく。転ばぬ先の杖。
傷みを我慢するとどうなるか。と言うことも考えることができるだろう。早目に医療相談をしてみる。そうなると医療相談が日本語でできる保険会社の保険に加入することも一つの選択だろう。
高齢者の旅行は、我慢するより「昨日はお騒がせして」と言うぐらいの方が安心できるだろう。
体調が何となくすぐれないなら、「旅行を取りやめる」「今回は帰国する」そんな選択も念頭に置くことが大事になるのだと思う。
もちろん常備薬があるならば、旅行中の分も準備して飲み忘れないこと。
老後を豊かに
コメント