事始めの二日、前回帰省した時に冬場で畑の仕事もできず退屈だと言う母に、ジル作成のPPバックを見せる。実家にもいくつかありてっきり、父が作った物だと思い込んでい。自分が作った物ではないと言う。
本日は事始め
今年の事始めの(お遊び)としてPPバックの材料を持ち込んだ。
家にある籠が自分達が作った物ではないという話を聞いて心配しつつジルが作った籠を見せ作ってみる?と聞く。昔ながらの籠を想像していたようだが、色のあるにぎやかなバックを見ると、と父が乗ってきた。母は興味津々。こうして午後はPPバック教室が始まった。
午後は、PPバック教室
講師はジル、生徒は老親。
説明をしてみると、母は「手が痛くなる。肩がこる」というものの席を立たず、作り方の手順を黙って聞いている。父は説明よりも早く始めようという。父の作りたいバックの大きさを聞いてバンドを切る。そのうちに自分でバンドも切るとはさみを持って自分の物にしてしまった。
父が色の組み合わせを考えながらバンドを切り、形ができてくると母もその気になり、切ったバンドを並べて遊び始めた。そこで母に「作ってみる」と聞くと、作ると言う。バンドが固く握力のない母にはさみで切るのは無理だと判断できた。それでもバンドを組むことはできそうだと思ったのだろう。バンドを指定の長さに切ったものを渡すと順に並べる。この模様だとどうなるのか?想像がつかない。と言いながら並べている。
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それからは母の手伝いとかご編み講師を兼務。間に双方から質問が来るからそれに答える。父とジル、母とジルは会話をするが、父と母の会話はない。それぞれが自分バックの事に夢中で、他人の事を構っていない。
作成中は森の中にいるような深とした静けさ
こうして他人の集中する姿を見る。人は集中する時こんな風に静かになり自分の内にこもるのかと感心してしまう。時に会話しているのに、知りたいことが判るとバック作りの手を動かす。
80歳だが集中力が素晴らしい
それにしても集中力と根気のある二人。理解力も素晴らしい。もともと手仕事の好きな両親。覚えの良い生徒たちでした。
半日かけて、本体を作成。父は途中でバンドを差し込む道具を作ってみたり、釣り道具からペンチを持って来たり。
畑で拾った石を入れるかごが欲しいと具体的になってきた。「ウエストポーチのような仕組みであればいいのか」というとそうだと言う。
出来上がりをみながら、そこは大人で互いを褒め合うが、本心は自分の方が上手にできたと思っているだろう。互いに、負けん気もある。
老親と過ごす正月
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