Palio 外伝1
ももじろうです。いつもジルがお世話になっております。
パリオではどの様にスタート位置を決めるか 20230823
パリオはイタリアのシエナで、毎年7月2日と8月16日の2回行われる、裸馬に乗り
約1,000m(コース3周)を90秒±で駆け抜けるレースです。
シエナ人(senese セネーゼ)はこの日のために生きている
パリオの出走ロープへの配置順序は、「フィアスカ(フレスコ)」と
呼ばれる機械的抽選手段によって決められます。
この装置は、二重構造の管とバルベリ(当日のレースに参加する
各コントラーダの色で塗装された木製の球体)10個が入れられる
フラスコで構成されています。
実際のところはこの方法での統計分析講義30分の前半をYouTubeで
ご覧いただくのがベストです。見ると分かります。百聞は一見に・・。
Palio di Siena – L’enigma della fiasca, un’analisi statistica degli ordini di mossa. – YouTube
Palio di Siena – L’enigma della fiasca, un’analisi statistica degli ordini di mossa.
フラスコの謎、出走位置の統計分析。
フラスコ Fiasca
フラスコ – ロープ間の進入順序を示す二重ジャケット付きチューブ。
馬たちが市庁舎(プッブリコ宮)のホールを出る直前に、代理人は
コントラーダ代表全員10人の立会いの下、バルベリ(参加コントラーダ
を示す木製球体)をフラスコの中に入れ、10個の孔のある管と連結する。
No.1 から No.10 までのマークがあり、孔の直径はバルベリ自体の
直径よりわずかに小さい。
管を適切に覆った後、フラスコタンクを逆さにし、各バルベリを管
に沿って自由に配置し、シャッターを閉じてシールを貼り付ける。
騎手たちが市役所のホールを出た後
(7月のパリオは午後7時30分、8月のパリオは午後7時)、
馬と騎手がカサトのカーブ(第4コーナー。曲がり角92°、カーブ前
からの上昇は最後の15メートルで非常に顕著で、10.5%の勾配。だから、
ほとんどの騎手の落馬はこの第4コーナーか前の第3コーナーで起こる)
に到達すると、管からシールが取り除かれ、疾走配置順位はシートに
記入され、市警察の担当官によって広場のMossa (出発地点)に居る
スターター(モシエール)に直接届けられます。
その後、スターター(モシエール)は2つのロープの間に並ぶよう
コントラーダの名前をフラスコで決まった順に呼び出し始めます。
呼ばれた馬と騎手は配置順に並びます(すぐに崩れるが)。
レースが成立すると思った時にスターター(モシエール)は馬達を
走らせる意志を持ってロープを下ろします。
(下写真のスーツ&ネクタイ姿の人が持つハンドル)
当然、そのためには出走する10頭の馬のうちロープの外にいた
最後の1頭が走り込んで来る必要があります。
スターター(モシエール)
どこかのコントラーダの馬か騎手で無効な動きが発生した場合、フライング
不成立と判断され、爆竹の爆発ともに馬が呼び戻されます。
これがフライングの爆竹がなった映像(中央)
爆竹がならなければスタートは成立し、3周まわるパリオが始まります。
運よく優勝を手に入れたコントラーダの男も女も年寄り、壮年、若年、子供
全てが狂喜乱舞する場面に立ち会うと、
パリオの為に生きているシエナ人が良く伝わって来ます。
日本人以外の方で翻訳で当ブログをご覧の皆様へ
日本にも、街中が熱く燃える大阪岸和田市の
「岸和田だんじり祭」2023年9月15、16、17日
等があります。
外国語への対応(Foreign language) – 岸和田市公式ウェブサイト (city.kishiwada.osaka.jp)
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