貴方は知っていますか?世界のトマト缶詰実態

先達ブログ

ももじろうです。
いつもジルがお世話になっております。世帯主で主夫のパートナーです。

「老後を豊かにシリーズ」貴方は知っていますか?世界のトマト缶詰実態

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トマト缶の黒い真実 ジャン=バティスト・マレ著

先日、ご紹介したルモンド・ディプロマティックに紹介されていたある本が有りました。
トマト缶の黒い真実 ジャン=バティスト・マレ著

 

トマト缶の生産と流通の裏側を初めて明らかにしたノンフィクションです。

その中で、トマトが(ペースト)缶詰めで売られる様になって行く歴史が語られます。
いちばん面白く感じたのが、1900年当時のイタリアの識字率の低さから、トマト缶各ブランドのイラスト画(トラ印、牛印、他様々の絵)が購入に際して特別な意味を持ったということ。

トマト・ペースト缶、昔は本物のトマトだけを煮て詰めた物であったが、2000年頃に改革開放の結果として始まった中国の台頭の一つ、ウイグルで膨大に作られたトマトはけ口として外国への輸出が始まりました。現在は図のような状態。

 

トマト缶の黒い真実 ジャン=バティスト・マレ著

実際の所は、それまで人の手で収穫していたのが、①機械で収穫が可能になり ②その機械収穫できる品種はトラックで輸送してもつぶれない硬いトマト(1835年ガラパゴスで発見された固有種)が発見されたことで可能になったこと、1943年バークリーの科学者が飼っていた、ガラパゴス陸ガメがこの種の発芽に役だったと言うのが大変興味深い話として心に残りました。詳しくは本をお読みください。

さらに面白いのが、アメリカでは大さじ2杯以上トマトペーストが入っていると「野菜」と分類される法律があり、ピザはアメリカの給食で「野菜」に分類される。

現在、数えるほどの組織(会社が)市場を独占しておりこの20年間トマトペースト缶は利益追求の為、生産は巨大な工場でたった1種類の商品が生産され、パッケージだけ替えて出荷されている。結果として売れる市場価格から逆算した材料費で作られる低品質の製品が横行し、一部には、トマト31%、添加物69%のトマトペースト缶もあると。

現在、イタリアで生産、国内市場販売されているトマトペースト缶は、トマト100%で作られているが、生産を担っているのは不法滞在者ゆえマフィアに搾取されているアフリカ各国からの移民達です。
中国で生産されイタリアで名前だけ替えイタリア製として(EUの法律が許している)輸出されているトマトペースト缶が安い価格で市場に入って来た結果、国でのトマト生産が出来なくなり難民化した人々もその中にあります。
別のブログ記事に旧東ヨーロッパから西ヨーロッパへの人口移動でも書きましたが、国での暮らしが立ち行かぬ様になった人々までこの濃縮トマト貿易は作りました。

 

 

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我が国のトマト製品はどうなっているのか

さて、ここまでお読みいただいた皆さんは当然に、図には出ていないが、我が国のトマト製品はどうなっているのかと思われたことと存じますので、もちろん調べは致しました。

日本の主要メーカーであるカゴメの株主であるジルにお願いし、聞いてもらいました。
尋ねた詳しい内容は以下の理由が有り申し上げられません。

質問メールを送った最初の返信に曰く
「お客様へ返信するメールは、お客様個人宛てに
お送りするものです。このメールの一部または全部を転載、
二次利用することはご遠慮いただきますようお願い申し上げます。」ですと。

質問への回答として下記のページを見てと言うことでURLが通知されました。
◆中国の原料への対応

◆安心・安全への取り組み

◆原材料の産地について

トマトケチャップ中のトマト材料%は企業秘密で教えてもらえませんでした。

先ほどの本には、従業員が豊かな暮らが出来るために賃金を上げたフォードの様にハインツも当時としては珍しい位に従業員思いの会社であった(今は違う)ことが書かれています。キャンベルは元から企業優先論理の会社と書かれております。

このパッケージも良く買って食べているので、輸入元のキッコーマンさんにも問い合わせいたしました。

丁寧なお返事は以下の通り(一部省略)カゴメさんと同じような“メールの一部または全部を転載、二次利用することはご遠慮下さい・・”のお願いがありました。

「完熟あらごしトマト 388g」イタリア産だと言うこと。「紙パック入り素材」のトマト製品に使用の「イタリア産完熟トマト使用」イタリア産の表記は、EUの規則ではなく、日本の法律。日本の法律では、特定の原産地のものを「〇〇使用」と表記する場合、使用割合を必ず表記しなければなりません。割合が表記されていないものは「100%使用」とのこと。

「紙パック入り素材」

「安全・安心な原料調達への取り組み トマト」

皆さん、今晩の夕食にはトマトケチャップを入れた「野菜」のピザでも食べませんか?