江戸の識字率と地方の識字率

日々是好日

こんなことを知りたいと思ったきっかけは、ペシャワール会の代表中村哲先生の事件があったから。

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混沌としているアフガニスタン

先進国といわれる日本とその真逆のアフガニスタン。
宗教の違いもあるのだろうし環境の違いもあるだろう。中村哲先生の事業進捗情報を読みながら気になることを調べていた。

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難民と識字率

ペシャワール会

中村哲先生の一文に、パキスタンで難民生活をした人のほうが、識字率が高い。という一文があり、なるほどと思った。

日常では、食べるにも事欠くという状況、家族全員が食べられる物を探している。食べられなくては餓死するしかない

難民としてなら、最低以下でも食べることにサポートがあり、労働できる状態ではないから時間ができる。世帯全体で当てがなくても何かしら食料を探す暮らしから解放され、学校に通う時間ができる。しかしながら、学校に通えるのは子供が主となる。親は文盲のまま。
文盲では、他国で生きていくのは至難の業。隣国とはいえ文化の違いもあるだろう。
それでも帰国を望んでいる。

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江戸の識字率と地方との差

よく言われる江戸時代の識字率の高さそれを疑う気はないけれど、江戸と地方の差については知ることがなかった。

調べてみると、地方では、男性50%女性10%。江戸と地方では識字率が異なる。
これでもわかることは、江戸の識字率の高さは異常だったのだ。他には滋賀も高かった

地方の数字は今のアフガニスタンと変わらない。

大きく違うのは明治の終わり45年経過すると識字率が99%になっている事。明治の平均年齢(55歳)からみると、一世代交代期間に当たる。お父さんは字が読めるけれど、おじいさんは読めない。このような感じだと思う。さらにそれが女性であっても同じである。

日本の平均

日本 男性 女性 国平均
江戸 80% 20%
地方 50% 10%
ロンドン 25%
明治終わり ほぼ99%

 

いくつかのデータを理解するためにまとめた物です。現在の日本の識字率は調べられていません。

明治維新の頃の調査では、識字率といっても自分の名前が書けたら良し。とされたこともあったようです。

アフガニスタンの平均

 

アフガニスタン 男性 女性
都会15歳以上 50% 18%
地方15歳以上 37% 10%
15-24歳(2011-16) 62% 32%

 

アフガニスタンの子供たちの識字率が上がっている数字を見つけてホットできました。
ただし明治のように45年で99%は難しいかもしれない。平均寿命が異なるので、世代の格差は小さくなるだろう。

子供の識字率が上昇

アフガニスタンの子供たちが通学するときに使っているランドセルを見つけたのでした。
男子も赤のランドセルで不思議な感覚になりました。ランドセルが渡される時、その中にはノートや鉛筆が入っているそうです。

字が読める。書ける。ということ

今さらだが、字が書けない。読めない。ということを自分に問いかけていた。
できることが当たり前すぎて、そうでなかったらという想像すらできない。

書いてあることがすべて正しいとは限らない事については理解しているつもり。
それすら読めなければ理解できないことになる。
読めない。書けない。など想像できず、自分で立つためには必要な物としか表現できない。

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一般的な識字率向上の目的

識字率が上がるという事は危険回避と、知識の向上。生活力が向上しないことによる貧困、判断の錯誤による犯罪、世代を超える負の連鎖。の防止になるという。