ももじろうです。
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「老後を豊かにシリーズ」イエローハンマー作戦:英国政府の合意無きEU離脱時に起こる混乱予測文書が食糧不足と暴動を警告
イエローハンマー作戦
英国政府は、合意無きEU離脱に向けた「イエローハンマー作戦」の準備に関する文書を発表しました。
英国政府のウェブサイトに公開されている5ページは、国会議員に詳細を明らかにするよう命じられた結果です。公共の混乱の増加、ドーバー海峡での3か月間のトラック遅延、「大幅な」電力価格の上昇、および医薬品と食料への影響について警告しています。
2016年6月英国ではEUの一員として残るか、それともかっての大英帝国の栄光を取り戻すため(幻想ですが)EUから抜けるかの国民投票が行われました。国民投票を実施した当時のキャメロン首相(残留派)の“国民は正しい(残留の)判断を勝つだろう”の読みは外れ、離脱派のバラ色話(後で、ウソ八百と明らかに)を信じ51.9%が離脱に賛成し離脱決定。今再投票すれば、残留派多数となると言われてはいますが、再投票しません。
下の、投票用紙の「EUを離れる」と言う一番下の囲みに×印を入れたのですね!
それでも2018年の時点で離脱賛成派の新聞には、企業には税制上の配慮が施工されるので、EUが課す関税は回避できるし、国境を超える入国審査で輸送トラックが滞留すると言う残留派の予測は電子的通関処理が準備されているので起きない等、すべて上手く行くとイエローハンマー作戦では最初にお話しした通り、暴動含む混乱にたいする対処言う風に書かれていました。
イエローハンマー作戦では暴動含む混乱にたいする対処も考えられている
しかし、物の道理がわかる人々が準備したイエローハンマー作戦では最初にお話しした通り、暴動含む混乱にたいする対処を考えています。どうにもしようが無いこともありますが、一番の悩みは食べ物や暖房用石油に医薬品の不足が原因の抗議行動や暴動に警察官が手を取られることです。
そして、あまり報道はされていませんが、死者が多く出るだろうと予測があり、死体をいれるボディ・バッグが大量に用意されているとのこと。
Yahooが報道したNNA のニュースでは
通称「イエローハンマー文書」と呼ばれるこの文書は、各省庁が合意なき離脱に備えて取り組む緊急対策計画「イエローハンマー作戦」の中で8月2日に作成されたもの。政府はこれまで公表していなかったが、8月に流出しサンデータイムズ紙に掲載されていた。
この文書によると、
◇英仏海峡を渡る貨物トラックの最大85%はフランスの税関に対応しておらず、物流が現在の50~70%の水準に回復するまで3カ月かかる
◇一部の生鮮食品が不足し価格が上昇する
◇医薬品の不足が最大半年続く◇低所得者や弱者が特に大きな影響を被る
◇ロンドン・セントパンクラス駅や英仏海峡トンネル、ドーバー港などで旅行客が足止めになる
◇数十万人への水の供給が滞る
◇EUとの国境を越えた金融サービスの一部に混乱が生じる
◇全国で抗議運動が展開され暴動も起きる
◇地域交通の混乱により燃料の配送が遅れる
◇一部の中小企業が閉鎖に追い込まれる――といったリスクが見込まれている。
また政府は今回、公開した文書のある段落を墨で消しているが、サンデータイムズの報道では、ここには国内製油所へのリスクが記載されていた。EUの関税により英国のガソリンの輸出競争力が低下する一方、政府がガソリンの輸入関税を0%とすることを決めているため、2カ所の製油所が閉鎖に追い込まれ、約2,000人が失職する恐れがあるとしている。
最大野党・労働党のスターマー影のEU離脱相
最大野党・労働党のスターマー影のEU離脱相は、「政府がこうした明白な警告を無視し、国民の目から隠すのは極めて無責任」と批判している。
ドーバー海峡での通関で普通でも滞留する物資輸送トラック。
生鮮食品を含め、スーパーにこれまで通りの品がきちっと並ぶか不明。
スペインと既にもめている英領ジブラルタルでの合意無き離脱への対応も出来ていないとのこと。
5ページに書かれている箇条書きは以下の通り。
・ドーバー海峡の国境での最悪の混乱は、改善するまで最大3か月続くことがある。
・トラックは、英国の国境を越えることができるようになるまでに、最大で2日半の遅延に直面する可能性がある。
・鉄道、海路フェリー、空港での英国への行楽客の入国遅延の可能性。
・北アイルランドでは「大幅な」電力価格の上昇の可能性。
・医薬品の供給は、「特に深刻な長期遅延に対して対処できません」
・動物用医薬品の供給減少による動物の病気発生を防止する英国の能力低下。
・一部生鮮食品の供給減少し、スーパーマーケットの価格が上昇する可能性があり。
・パニックを起こした結果の大量購入は食料供給の社会問題を増加させる可能性があり。
・(この可能性は「低い」と考えられますが)化学物質の供給に失敗した場合に、きれいな水へのアクセスを確保するための緊急措置の可能性。
・英国とEU間の法執行機関のデータ共有の混乱。
・ジブラルタルは、合意無き離脱に十分な準備をしていないという懸念。
・「かなりの量」の警察時間が抗議行動に巻き込まれ、公共の混乱が高まる可能性がある。
・イングランド南東部における燃料供給の中断のリスク。
・英国とEUの漁船の間で起こりうる衝突
・北アイルランドとアイルランド共和国間の厳しい国境管理を避ける英国の努力は、「実行不可能であると証明される可能性が高い」
【ももじろう注記:これはいわゆるバックストラップと言う、離脱派が決して認めることができない、北アイルランドだけをEUに残し、アイルランド島と英国本島の間で国境を設けるやり方と同じ意味を持つ運用法を避けるためにする離脱派好みの、北アイルランド紛争時代に逆戻りする国境管理】
一般市民と企業の間での合意無き離脱の準備ができていないことも警告
この文書はまた、英国のEU離脱の性質に関する不確実性のために、一般市民と企業の間での合意無き離脱の準備ができていないことも警告している。
私たち日本人には関係ないかも知れませんが、10月中旬以降、暫く英国に行くと言う選択はしないのがベターです。知り合いのチャールズはどうするんだろ?
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