ももじろうです。
いつもジルがお世話になっております。世帯主で主夫のパートナーです。
「老後を豊かにシリーズ」立冬過ぎて朝崎郁恵“あはがり”を聴く
“赤ひげ”年取って一つ良いことは、人の世が少し判ることと
前号で “赤ひげ”は面白そうで期待していると書きました。8話中の2話終わりましたが面白く視ております。2話の最後に船越英一郎さん扮する所の“赤ひげ”が青年医師の保元登に「今回の事でだれが悪かったのか」と聞き保元が言い淀んでいると「だれが悪かったのでもなく、流れでああなった」と人の世のつれない部分を言い聞かせました。
山本周五郎の原作を読んでいないのでそこに書いてあるかは知りませんが、齢66を過ぎて聴くとしみじみと心に響きます。年取って一つ良いことは、人の世が少し判ることと言うのはだれが言ったのか忘れましたが、私自身かもしれませんか?これを老成と言うのでしょうか?
奄美の歌姫、朝崎郁恵
“赤ひげ”の余韻にひたっていると新日本風土記が始まり素晴らしい映像美のバックに奄美の歌姫、朝崎郁恵さん(1935年生まれ。指が足らなくてお年が数えられませんが・・)の“あはがり”が流れてきます。奄美民謡に詞を付けたもの。
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じっくり聞きたくて4曲しか入っていない(4曲目は“あはがり”の曲だけ)CDを買いました。ご本人の作詞(奄美言葉)による言の葉は音として素晴らしいのですが、CDに付いている歌詞の下に(意訳)とわざわざ断って以下が載っています。
この世は神様からいただいた仮の世 いつまでとどまって居られましょうか
命を敬い生きていきなさい この世の生をなし終えるまで
時はめぐる 水車のように だからまためぐり会える
月の明かりの下で 人々は喜び魂が踊り明かす
どのようなことがあろうとも 天と地の間
月あかりの下で 人々は喜び魂が踊り明かす
歌詞カード裏面には奄美群島の南海日日新聞社の松井さんが朝崎さんのふるさと奄美加計呂麻島の「なぐるさ」と言う言葉について一文を寄せています。
懐かしさ、愛しさ、切なさなどを意味する。遠く離れて暮らす肉親や友人と数十年ぶりに再会した時、久しぶりに里帰りして祖先や慣れ親しんだ装いに出会った時などに使う。情感を揺さぶる深い言葉である。
これを読みながら、久しぶりの再会や里帰り時に感じることに「過ぎ去ってもう帰らない昔を・・思う」を加えるとポルトガルの“サウダーデ”になると思いました。昨年聴いてきたファドと彼女の唄に引かれるのはこんな所にも共通点があるかでしょうか?
奄美群島は、奄美大島・喜界島・加計呂麻島・請島・与路島・徳之島・沖永良部島・与論島の8島。人口は計11万2,846人(2014年6月1日推計) 南海日日新聞のWebページから拝借。
「門履き」
全然違う話題ですが、この頃は自分の家の前を掃くことを多くの家々で行われなくなりました。賃貸アパートや公団住宅の場合だとここは自分の家と言う感情を持ちにくいかも知れませんし、分譲マンションでもお金で雇った管理人さんが掃除をしてくれるので京都で言う「門履き」
自分の家の前を掃き清めることが大切な仕事として行われてきている。 水をまくのも、ゴミを掃くのも、自分の家の前の道幅の半分と、家の幅プラス隣の分1尺(一歩)くらいだけを、綺麗にします。それぞれの家が、自分の家の前の美化に責任をもつことで、町内全体が美しく保たれる。甘党とらさんのブログの解説より
を子供も大人も知りません。掃除くらいはまぁ我慢できるとしても、一番気になるのは家の前の雑草を引い(抜い)ていないこと。とここまで前フリをしてここからが本題、家の前の雑草が引いてないだけでなく、自分たちの給与は人事院勧告で上げるが、管理している幹線道路の雑草は抜か(上げ)ない役所のためにある会社が道路と歩道を分ける縁石(センターレーンの縁石も同じ)とアスファルトの間に生える雑草を“生えさせないようにした縁石”を開発して現在徐々に設置区間を増やしているそうです。
理屈は縁石の下端、アスファルトに覆われる部分に外側に向かったところに、天才バカボンのレレレのオジサン(町を掃除して回るお掃除オジサン)の「レの字」の様な返しが作ってあり。雑草が生え始め根を伸ばしていくとこの返しの部分で根が上向きになります。根は進む方向が上向きになると人間で言うと脳が正常に働かなくなり成長が出来なくなり枯れるそうです。実証済だそうです。コンクリート製縁石だけでなくアルミ製も有るそうです。
でも、こんな便利な物が発明されたら、今よりも一層「門履き」の重要性を人々は忘れてしまいそうで、便利さは人を怠惰にすると言う至言が頭をよぎります。 短縮番号で電話かけていると本来の電話番号を忘れてしまう(この頃は、自動登録でそもそも番号を覚えていない)と言う認識ありませんか?
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