ももじろうです。
いつもジルがお世話になっております。世帯主で主夫のパートナーです。
「老後を豊かに過ごすシリーズ」没イチ パートナーを亡くしてからの生き方
小谷みどり著 を私は読みました。
話題の新潮社より税別1,400円で10月10日発売
副題が響く
副題の“悲しみは癒えなくても逝ってしまった人の分まで人生を楽しむススメ。”が少し悲しく響く内容でした。
ある日、貴方の長年つれそった空気みたいに無くなると困る存在の対象が、人によっては突然に、ある人には長年の看病・闘病の末に、呼びかけても応えがこない観念/概念のもんとなると、人は死別と言う現実を受け入れまで、①ショック ②虚脱 ③閉じこもり ④適応 と書かれています。
予定していない突然の別れ
小谷さん自身ある朝日突然、その日から海外出張に行くはずの旦那様が起きて来ないので呼びに行き、職業がら知りえていた「死斑」が出た旦那様を発見するのですが、本では読者を獲得する/受けを取る為に「やっぱり私がヤッたのか?」と言う不謹慎ですが笑わせてくれる造りになっております。
ここはこの頃何かと話題の新潮社の編集者・岡倉さんという人の手腕?だと思いました。
「体の一部がもぎ取られたような喪失感を経て」と言われた、矢島元子(ゆきこ)さん
「見つけた居場所と仲間にたすけられて」と老後をよりよく生きるには日課として「キョウイクとキョウヨウ」を身に着けることが大事と書かれた元新聞記者の庄司さん。
ちなみに、キョウイク⇒「今日行く(所)」キョウヨウ⇒「今日(する)用事」
終章・第五章「没イチこそ終活」には役立つ内容満載
「自立できなくなった時」の備え―――介護サービスについて。
相方はもういないので、身体の衰えや痴呆が出て来ても家には誰もいない現実に対応
「自立できなくなった時」の備え―――住み替え・施設入所
「自立できなくなった時」の備え―――「もしもの時」を託す契約
「自立できなくなった時」の備え―――お互いに「共助」できる環境を
「任意代理契約」「任意後見契約「死後事務委任契約」等の公助制度以外もある。
家のかたずけ―――自分の死後始末も含めて
相続財産―――「財産なんて無い」と思っていても必ず起こる相続問題
終末期からの死後の希望を誰に伝えるか―――必ず意思を伝えておく
終末期医療における事前指示書「リヴィング・ウィル」を書いておくと良い。
終末期からの死後の希望を誰に伝えるか―――自治体の取り組みも
神奈川県横須賀市の例
お葬式のこと―――自分では取り仕切れないから
準備はできる
小谷さんの様に42歳で配偶者を「急性心停止 死因不明」で突然亡くされた場合はともかく、通常は60歳前後から相方を亡くすのが普通でしょうから、その時の為に密かに心の準備をする必要がありますが、齢を経るに従い断捨離でも同様にやるべきことがやれなくなるのが普通なので、早めの今から没イチ読んで、其の日に備えましょう。
第五章「没イチこそ終活」は余所事とせず、自分が準備すべきことだと納得しましょう。
お連れ様はどちらですか?
最後にネットで見つけた記事で本日締めといたします。西日本新聞の記事です。
「お連れ様はどちらですか?」妻に先立たれた男性、客室乗務員の対応に…
半世紀以上も連れ添った妻に先立たれた、横浜市の知人男性からこんな話を聞いた。男性は葬儀を終えた後、故郷である佐賀県唐津市の寺に納骨するため、羽田空港から空路、九州へと向かった。
遺骨を機内に持ち込めることは知っていた。でも入れたバッグがかなり大きく、念のため搭乗手続きの際に中身を伝えた。機内に乗り込み、上の棚にバッグを入れて席に着くと、客室乗務員がやって来てこう言った。「隣の席を空けております。お連れ様はどちらですか?」
搭乗手続きで言ったことが機内に伝わっていたのだ。男性が「ああ、上の棚です」と説明すると、乗務員はバッグごと下ろしてシートベルトを締めてくれた。飛行中には「お連れ様の分です」と飲み物も出してくれたという。
「最後に2人でいい“旅行”ができた」と男性。その表情を見ていたら、こちらも温かい気持ちになった。 (鎌田浩二)
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