老後資金の落とし穴、古家解体工事費480万円!

先達ブログ
anetamircheva / Pixabay

ももじろうです。

いつもジルがお世話になっております。世帯主で主夫のパートナーです。

 

「老後を豊かに過ごすシリーズ」老後資金の落とし穴、古家解体工事費480万円!

 

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人生最大の買い物は家

 皆さんは、日々どの様にして雨露を凌いでいますか?持家戸建?賃貸アパート、それとも公園や地下通路?これは冗談ですが・・。

多分普通の人がする“人生最大の買い物”は多分、“家”でしょう。大(だい)の大人が人生の大部分をかけた労働で得られた対価をローンにつぎ込み(昔は特に金利が高く)利息だけでも大変でした。そして、ようやく子育てが終わる頃ローンの支払いに目途がつき、人によっては定年退職金で残高一括返済されるかもしれませんが、なんとか払い終えるのです。

 

ニュータウン始発駅の街の平均世帯収入が低下

話が横道にそれますが、9月16日の日経新聞一面に、東京周辺の団塊の世代が入居したニュータウン始発駅の街の平均世帯収入が、団塊の世代の退職+年金生活入りに伴い、(平均と言う数を薄める効果の元でも)5万円以上低下したと有りました。簡単に言うと、各戸それぞれが、定年退職で収入減が激しいと言うこと。

 

古家の解体費用も老後資金から

其の為に、老後資金をそれぞれご用意されるのですが(別記事に日本人の40%は老後資金の準備をしていないもお読みください)

 

 

これまで、本ブログはじめ多くの類似のそれでは、古家の解体費用が入っていませんでした。今回故会って我が実家(私の所有)を解体するに当り、見積が200万円から480万円と広範囲にわたりその差額にも驚きましたが、金額の大きさ事態にも少しブルっときました。老後資金が無くなっちゃう!!

解体工事価格の差異

この金額は、218㎡の土地に建つ、145㎡の2階建て+小屋、外溝処理代が含まれます。

一番の価格の差異は、昭和54年に建てた家の部材にアスベスト(石綿)が含まれているかどうかと解体業者間の単価の差です。既報ですが建てたM社が一番高かったのはお笑い。

 

一番重要なのは、自分たちが昭和40年50年代に建てた家のアスベスト

環境省は様々な法律を作り、アスベストを吸い込むことによりじん肺、肺がん、中皮腫等が起きないようにしていますが、私たちの老後で一番重要なのは、自分たちが昭和40年50年代に建てた家に使われた、アスベストを含む部材、工法が有るのか?です。

何故ってそれで、解体工事費がグンと上がってしまいます。

 

一番厄介なのは、外壁リシン仕上げにアスベストが入っている時、我が家は幸い準防火地域でコンクリートモルタル仕上げだったので、飛散の可能性がある“一番高い”養生は必要ありませんでしたが、M社のOⅡはアクリルリシン仕上げだったので、その点確認が必要です。

 

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非飛散性のアスベスト成形板が使われている時には、少し注意が必要

これとは別に非飛散性のアスベスト成形板が使われている時には、少し注意が必要です。

どこと言うと、環境省のページは以下を掲示しています。

主なアスベスト成形板の製造期間、使用箇所等

JISの呼称 製造期間(西暦) 使用箇所 代替製品の使用開始年
スレート(波板・ボード) 1931~2004 屋根、外壁、内壁 1988―
住宅屋根用化粧スレート 1961~2004 屋根
サイディング 1967~2004 外壁 1973~
石綿セメント板 1931~2004 屋根、外壁、内壁、天井
けい酸カルシウム板 1983~1994 内壁、天井 1984~
パルプセメント板 1954~2004 内壁、天井 1987~
スラグせっこう板 1973~2004 外壁、内壁、天井 1993~
耐火被覆板(けい酸カルシウム板第2種も含む) 1969~1989 鉄骨 1973~
押出成形品 1970~2004 外壁、内壁、天井、床 2000~
ビニル床タイル ~1986 床(通称Pタイル)

 

これらにも、アスベスト成形板が廃棄物となったもの、すなわち非飛散性アスベスト廃棄物の処理時にアスベスト成形板の破壊又は破断によって、アスベストが飛散するおそれがあると言うことで、非飛散性アスベスト廃棄物の適正処理について

公布日:平成17年3月30日  環廃産発050330010 が有ります。

 

 

もう一方の飛散性の外壁リシンには以下の様な定めもあります。

「大気汚染防止法」では、石綿の飛散を防止するため、特定建築材料(吹付け石綿等)が使用されている建築物又は工作物の解体、改造、補修作業を行う場合に届出および作業基準の遵守が必要となります。また、石綿の飛散を防止する対策のさらなる強化を図り、人の健康に係る被害を防止するため、平成25年6月に大気汚染防止法の一部を改正する法律(平成25年法律第58号)が公布され、平成26年6月1日から施行することになりました。

石綿含有仕上塗材(いわゆる「リシン吹付け」等)を除去・補修等する作業は石綿飛散防止方法等計画届出書の提出が必要な規模要件
次の1又は2のいずれかの要件(片方だけ該当でも届出が必要)

  1. 建築物等の壁面、天井その他の部分(鉄骨、梁、柱などを含む。)に使用されている石綿含有の吹付け材の面積が15平方メートル以上あるもの
  1. 延べ面積が500平方メートル以上の建築物又は築造面積が500平方メートル以上の建築物以外の工作物のうち、石綿含有の吹付け材又は保温材を使用しているもの

解体業者さんが何も知らない貴方に

私達が注意しなければいけないのは、解体業者さんが何も知らない貴方に『アスベスト材が含まれている部分が有るので、これこれの値段になります。』と言う時です。

 

今回、私はOⅡ建築時の契約書・図面・仕上表一式を保持していましたので、どこにどんな部材が使われているか判り、飛散性部材は無く、非飛散性のアスベスト成形板だけでしたので、解体業者さんとの商談に役立ちました。

 

大切な老後資金を無駄に払わない為に、今からでも遅くないので、お家の仕上表があるか確認しましょう。無ければ建てた会社/工務店に、再発行してもらって下さい。

無いとなると、実物部材を化学分析して判断になりますが、それはそれでお金がかかるのです。

 

壊さないから解体費用はいらないと先に送ると

大事な老後資金を無駄にしないようにしましょう。壊さないから解体費用は要らないと言うアナタ、アスベスト部材がある家の解体は今後さらにお金がかかるのです。

 

一昨年まではほとんど野放し状態だったのですが、今後はいかに上手にするかですが、飛散性を非飛散性にする剥離剤は漸く世間に広まり始めたので、まだ普及途上です。