バスの中での出来事 正論か優しさかで迷う

日々是好日
StockSnap / Pixabay

久しぶりにバスに乗った。会社帰りの人でバスは満席状態、発車時間ぎりぎりに呟きながら乗り込んできた女性がいた。

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彼女が話すのは、外国語?日本語?

ほぼ満席で空席は一つ。そこにドサッと言う音と共に座る。公共機関でお行儀のよい日本人だから、ガサツな行動=異常な行動で他の乗客たちが気づきそこに静かな緊張感ができた。

今度は前の席に覆いかぶさり何かをつぶやいている。日本語なのか?どうも違うみたい。前の席を揺らす。静かなバスの中で、その人の臭い(猫の排泄物臭)とつぶやきがさらに他の乗客の注目を集める。

そのうち独り言で話し始めた。誰かと喧嘩をしているみたいなのだが意味不明。話は日本語で携帯を右手に持っているのにそれを振りあげる。異常な行動。

静かにと注意をされる

バスが発車し、いくつかのバス停で停まり、その女性は席が二つ空くと同時にその席に移動した。他の乗客は前を向いているのに後ろで移動をする彼女の行動を見ないふりして感じている様子。更に奇声が大きくなり前の椅子をつかんで揺らす。そうしたら二つ前に座っていた女性が、振り向き「静かにしてください」と注意した。

言われた本人は泣き声を上げたが、それを抑えようとして丸く小さくなる。見ていると気の毒になったのだが、同時に彼女は病気だと思った。

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正論か優しさか

病気の治療をしていないのか?治療過程が上手くないのか?いずれにしろこういう場合はどうしたらいいのだろう。バス乗車中密室なので互いに逃げる場所がない。正論で諭す。正論よりも優しさを優先させる。迷った時には後者しかないのだが、実際は危険を感じてしまうと判断が鈍る。

そういえば彼でもあった

同じくバスの中でそれは彼で、行動の時間が同じになりよく出会う。いつも同じ時間の行動をしているのは彼も私も変わらない。

彼はともかく、こちらは顔なじみの人という認識でいた。見ていると傷害の程度が分かり、会話はできないようだ。決まった席があり、その場所に飛び込んでくる感じでもあった。

突然叩かれる

あるときいつものようにサポートの人と乗り込んできた。彼はすわりたい。しかし希望の席が空いていなかった。仕方なくいつもと違う一つ後ろの席に座り、だけど納得ができなかったのだろう。むしゃくしゃしたのだろうか、半分座った状態で、後ろを振り向き私の頭を叩いてきた。「え!」と短い言葉が出ただけ。ほんの一瞬の隙で、やられたと思った。

サポートは離れた所に立つ

サポートの人は、これまた無関係な顔をして、離れた所で違う方向を見ている。何のためにサポートしているの?とそのサポートに怒りがわいたが、説教しようにも叩いた場面を見たたわけでもないし説明が面倒で黙ってしまった。

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暴力はいけないと伝えるべきだった

その時に、彼が自分がしたことの説明はできそうにない。とこちらが判断したことは分かっている。

今なら「人を叩いてはいけない」と言葉にすべきだったと反省している。

彼にはそれを伝えることが優しさになる。言葉がないからと理解していないと、こちらの判断をすべきではなかった。暴力はいけないことだと伝えて、教えないといけないこともある。

内部障害者への対応は難しい

この頃、外見からは障害が分からない人と出会うことが増えた。それは良いことだと思う。

わかってしまう時は何か齟齬があるからわかるので、その時の対応に困惑することになる。正論で諭す。正論よりも優しさを優先させる。内部障害の人への対応は難しい