わたし男に生まれればよかったわ!の大河ドラマ・光る君の“科挙”の話  20240515

致仕風靡(ちしふうび)

ももじろうです。いつもジルがお世話になっております。

わたし男に生まれればよかったわ!の大河ドラマ・光る君の“科挙”の話  20240515

 

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“ファイト”わたし男だったらよかったわ

『わたし中卒やからね 仕事もらわれへんのや・・』で始まる

なかじまみゆきの“ファイト”、終わりの方の歌詞に

『わたし男だったらよかったわ 力づくで男の思うままに

すんだかもしれない わたし男に生まれればよかったわ』があります。

 

大河ドラマ19回・放たれた矢 で主人公“まひろ”が中国・宋の“科挙”に

ついて知り、中宮・定子や偶然拝謁した一条天皇にそれを元に庶民・下級

貴族と上級貴族との差別をなくす方法と考えを奏上する場面がありました。

 

もう一つの、朝ドラ“虎に翼”では、法律上女性であるがゆえに主人公が

いろいろ怒り、悩み、苦しむ場面が出てまいります。

初回放送時に第2次大戦敗戦後の新日本国憲法下で、旧民法他での女性へ

の差別が撤廃され、寅子が裁判官になる道の始めが放映されているので、

実際はともかく、形式上男女差別が公務員では無くなったといえます。

 

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科挙、男性だけに受験資格

“まひろ”が言うところの中国・宋の“科挙”で

『望めばだれでも試験を受けられる』と言うのでも、男性だけに受験資格

があったので、依然として“男に生まれる”必要はありました。

 

ググると、1度だけ女性が参加できた科挙がありました。太平天国の乱

で清朝が混乱中の1853年の科挙は太平天国により男女別に行われ,、女性

約200人が論文で受験、傅善祥が状元(女性トップ、男性トップは孫如僅)

 

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男に生まれてきていれば・・

“まひろ”の弟、惟規(のぶのり)が受験していたのが、課試と呼ばれる試験

ならば、それは中国の科挙を参考して作られたもので、“まひろ”の時代に

改めて科挙の話が出る事と、男性だけに受験資格がある話を彼女が出す

ことに大変違和感がありました。

知らなかったとするならば、話の整合性がつかないと、

毎回、父が嘆く『お前が、男に生まれてきていれば・・』が切なく響きます。

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