病院の待合室で診察を待ちながら椅子と病院について考えていた

日々是好日
Pexels / Pixabay

幸いにもインフルエンザではなかったが風邪をこじらせた。首の回りがパンパンに腫れて、熱を持っているのが自分でもわかる。病院に辿り着いたときは38.3度。

 

近所のかかりつけ医の夕診受けつけ時間ぎりぎりに病院にたどり付いたから、すでに待合に人があふれている状態。しばらく待つことになるだろう。

流行る病院の椅子

運よく一つ空いた椅子に崩れるように座りこんだ。一人用の安楽椅子が心地よくてまどろんでしまう。こんな時なのに我が家にもこんな椅子が欲しいと思う。自分のイスのように体になじんで包まれるような気持になる。病んでいる時のこの病院の待合室ほど心地のいいものはない。一人用の安楽椅子。音楽のない静けさ、温かい部屋。静かだからか皆が気を使い大声で話す人もいない。

ようやくその前に飲んだ解熱剤が効いてきたようで、熱が少しずつ下がっていくように感じる。38度を超えると、0.1度下がるのが自分でもわかる気がする。実際熱を測ると0.5度しか下がっていなくて、体温計を見てうなだれる結果になるのだが38度と37度では体の疲労度、なんというのか背負う荷物の重さが10Kほど変わる感じだ。

発熱と同時に脈拍も上がる。体温が下がれば早かった脈拍も少し落ち着いて、38度を超え得ると耳に響いてきていた拍動音も、聞こえなくなり体温が下がっていく目安になる。

不思議なもので体温が下がると興奮状態が収まるのか。それともこれまでの疲れが前面に出てくるのか、意識が遠のいて眠れるようになる。

こうしてうつらうつらしながら、順に呼ばれる名前に憶えがあるように思うのは家の近くの開業だからだろう。30分ほどで診察となった。診察で聴診器を当てて貰い、薬を処方してもらう。そういえば去年も同時期に風邪をこじらせた。ここに来るのはその時以来だから一年ぶり。

これから開業を目指すお医者さんに言いたい。待合室のイスは値段の高い、座り心地のいい一人用のものを選びましょう。椅子がいいだけで患者は待つことができる。家庭医として利用しているこの病院が流行る理由は待合の心地よさにもあると思う。もちろん先生も庶民的で人当たりのいいお医者さんでいつも丁寧に接してくれるから待ち時間があっても評判のいい病院になった。

患者が増えていない病院の椅子

それに比べると、その先の病院のイスはポップだが今どきの軽い感じのカフェ風の、そっけない小さい椅子で、長くて狭い椅子が窓際に設置されている。患者がいないのにそこで待たされていると。まるでミニチュアハウスに迷いこんだ、大きな人形になってしまったように感じてしまう。待合が心地よくないのだ。こんな近くに病院ができると、患者が分散されるのではないかと様子を見ていたが、この病院、患者がほとんどいなくて駐車場に車が止まっていると今日は患者が来ていると思うほど。新しい病院だったので一度体験してみたのだが物好きすぎたと反省した。

個性的な開業医

家庭医となる開業医の病院は先生との相性で選択してしまう要素も大きい。そういえば、話題になりそうな今どきの開業医に出会ったこともあった。診察中一度も患者をみない。なんというのか視線が合わないのだ。症状を聞き取り、それをカルテの画面に打ち込むだけの開業医だった。見ているのは画面だけ。大学病院上がりの新人開業医というイメージそのものだったのだが、経歴を見てみるとその道の専門病院で勤めていた経験もある。それなのにこのそっけなさはなんだろう、個性なのか?二回ほど通院したが、一度も目を合わせることがなかった。もちろん聴診器も当てられていない。症状の改善で通院した訳でもなかったから聴診器をあてるなんていう診療はなくても問題はなかったのだけど、それなら別のアプローチを考えないと。と思いながら帰ってきた。何もかも機械で測定されて、顔色も見てもいないだろう。それでは流行らないわよ。なんて考えていたら、いろんなところに広告が掲載されるようになった。これもアプローチには違いがない。どうも直球の人ではないらしい。ここも新しい病院で待合はカフェ風だった。

こんな先生に出会いたい

健康診断で「自分の患者として椅子の前に座って頂いた方には、その時にできる限りのことをしたいと心がけている。自分は肺の専門の医者なので肺の音の変化を聞き取れるから、それがどんな病気の人でも自分が専門としている肺の音を聞くことだけは必ずすることにしている」と几帳面に診療をしてくれる医師に出会ったことがある。こんな主治医を持てる患者は幸せだろうと感じたことを忘れていない。人としての役割に対する誠意があふれていて、頭が下がる思いがしたのだった。

自分の反省

若くはないとわかっていながら、何かに夢中になるとこうして体調を崩してしまう。原因は寝不足だ。自分でも何となくわかっていることは人よりも長く寝ないと疲れがたまる。疲労の原因の多くは寝不足によるものだ。と自分でわかっているのに先送りしてきた。これからは細く長くの暮らしが待っているのだ。自分の中の何かを変化させないとせっかく始めたことまで楽しめなくなると反省している。とにかく寝る時間の確保をする。

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日々是好日
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