髙田 郁 著 あきない世傳 金と銀 全十三巻 を読んだ 20240306

先達ブログ

もじろうです。いつもジルがお世話になっております。

髙田 郁 著 あきない世傳 金と銀 全十三巻 を読んだ 20240306

 

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髙田田さんの紡ぐ世界に脱帽

 

事の始まりは、NHKBS時代劇で2023年12月より放映された

“あきない世傳 金と銀”を視たことです。画面の小柴 風花さんをじーっと

視ていると、ジルが『口開いているわよ!』と指摘してくる状況ですが、

治兵衛:舘 ひろし 富久:高島 礼子 お竹:いしの ようこ のお三方も

とても見逃せませんでした。お竹役、実の姉の石野真子さんが大河ドラマに

出ているのが2024年の偶然とはいえ、面白かったです。原作ではお竹どんが

物語後半大活躍ですが、TVのお竹どんの顔を思い浮かべて読んでおりました。

 

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放送が終了して原作読みに入りました。

 

2024年2月で放映が終わり(“五 転流篇”冒頭 お家(おえ)さんの富久が逝く

所までが今回の放映。第2シリーズ有かどうか不明)原作が読んでみたくなり、

 

あきない世傳 金と銀 源流篇 (二) 早瀬篇 (三) 奔流篇 (四) 貫流篇

(五) 転流篇 (六) 本流篇 (七) 碧流篇 (八) 瀑布篇 (九) 淵泉篇

(十) 合流篇 (十一) 風待ち篇 (十二) 出帆篇 (十三) 大海篇

十三冊をほぼ一気によみました。

 

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最終(十三) 大海篇 元亭主“惣次”の大きな救いの手と、

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目を瞬き、鼻をすすう、締めの「お待ち申しておりました」

 

(四) 貫流篇 でいろいろあって、5代目を継いだ次男の“惣次”が自分は

隠居し、妻の“幸”は離婚と言う大波乱の後の話である、(七) 碧流篇 念願

だった五鈴屋江戸店を出した三年後、P213 で今は名を変え両替商の

井筒屋三代目の保晴となって現れ、無理な借り入れをせずに知恵を出せと、

その後、(九) 淵泉篇 P71~, P80との計二度も“幸”の五鈴屋江戸店を

すくった事が書かれていますが、最終(十三) 大海篇 でも、身を切らせて

骨を断つ作戦で(身は“幸”の五鈴屋江戸店と元兄嫁の“菊栄”の店)長年の

禍の種を一掃し(“惣次”自身のお店(おたな)にも充分すぎる利益を得)たことで

都合三度“幸”の五鈴屋江戸店をすくった(以後よく勉ぶ事の指導付き)。

 

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心が震えた部分

 

一番心に沁みたのは、(八) 瀑布篇 P22 最後の部分にある

値付けは塩梅が大切で、あまりに安い値がついてしまえば、ものづくりに

関わった中で立場の弱い者が、皺寄せを受けることになってしまう。

ここを読んでいたのは深夜でしたが、思わずそのページを

iPoneでカシャリと写真に撮りました。

 

ももじは、人生の大部分を“下請け”として物づくりに関わって来ました。

わが社の下には“孫下請け”さんがありました。つまりわが社は中間下請け

TV版“金と銀”のタイトル写真の下に、

買うての幸い売っての幸せ 商いの道を通して人生を切り開く女性の一代記

とありましたが、中間下請けとして、買っての幸い売っての幸せを

感じるのが必ずしもできてないなかったと考えています。

今多くの“孫下請け”さんが廃業している/行くのをみて一層そう思います。

 

女性の一代記がこの物語の大きな部分をしめています。お鍋の底を磨いて

一生を過ごす女(おな)衆(ごし)として過ごすしかなかった立場から「女名前禁止」の

掟の大阪を出て、五鈴屋江戸本店で店主を務めるまでがもう一つで

この物語の心と気概の部分です。

 

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絶頂期、既に衰退の種が生まれている

 

同じく(八) 瀑布篇 P63 の『衰颯(すいさつ)の景象(けいしょう)は、

すなわち盛満(せいまん)の中に在り』

商いが隆盛を極めても、油断をしてはならない。衰退の種は既にある。

[そのことをゆめゆめ忘れず、心して取り組め]

“When you are successful, the seeds of decline are already present.”

[Never forget that matter deeply remind, and approach it with care.]

ゆめゆめはうまく英語に出来ませんでした。「ゆめゆめ」という言葉は、

勤勉でひとえに集中することの大切さを強調しています。

ということで“ゆめゆめ忘れず”は人が最大限の注意と献身をもって

仕事や状況に対処すると言うことですが、英語にすると・・・。

 

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番外編あり

 

この後は番外編の2冊を読む予定です。

・契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻(上)

・幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下)