65歳再就職して3か月が過ぎた。ようやくこれまでと変わらない生活が戻り、毎日がしくしくと過ぎてゆくことを感じ始めている。一番落ち着いたのは配偶者である自分自身の気持ちのようだ。
ももじろうポルトガル・スペイン旅行に行く
11月になり、就職前に予約を入れたポルトガル・スペイン旅行に出かけた。就職時にことわってあるからと仕事は休んだ。
考えてみると退職前から、退職後の暮らし方や、再就職探し、など互いに自分の思いを伝えたり、聞いたりする時間が多くあった。互いが相手に対して濃厚な時間を過ごしてきたように思う。こんな時間が持てたことはよかったが、少し濃厚過ぎたと感じていたから、ももじろうが旅行に行っている期間を一人で過ごしてみると、自分を取り戻せたように感じた。互いの間の距離感は大事だと思う。
パートタイマーで働くようになり、給与を頂ける。生活費が増額となり15万に増えた。これだけあると生活費はすべてが丸く収まる上に少し余裕がある。家計簿をつけ終わりほっとした。
家計調査の統計に協力する
10月のある日、インターホンが来客を告げた。出てみると総務局統計局から派遣された家計調査員で、家計簿で豊かな暮らしの基礎づくりのための家計調査に協力をお願いされた。
要するに政府に家計簿の詳細を公開し、それを統計に役立てると言うものだ。
総務庁統計局「家計調査」ホームページはこちらhttp://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm
夫婦にも内緒はある
引き受けたのはももじろうだから計算や記載、調査員の対応まで彼の役割だ。家計簿は記録しているからそれの転記でいいのではないかと考えていたら、もっと細かい記載を求められていて、個人それぞれが購入しているものの記録も必要だと言う。
互いのこずかいの使い道まで記載する必要があると言うのだ。それは大変だ。家計簿以外の使い道までそれぞれに伝え合うことはこれまでの生活の中で、始めての経験だった。
11月から、開始となり一か月は購入したすべての食品の名称や重さなどの詳細も必要だと言う。こんなことでもないと我が家の家計をももじろうが知ることもないだろうからそれもいいのだはないかと協力している。そのための計量器や計算機鉛筆や消しゴムまで届けられた。
記録は詳細であり、始めは面倒だ
11月はスーパーで購入した食品すべての重量を記載する必要があった。帰宅するとレシート片手に記載が始まり、レシートの中身がわからないと質問してくる。野菜等、レシートに土ものとか野菜1など名称が記載されていないものがあるから、「この値段の野菜は何」と聞いてくる。他には「小松菜はどれ」「えのきとシメジがわからない」など野菜の名前もキノコの種類の区別もついていない。魚や肉はパックにシールが貼ってあるから区別がついている様子。それでもこまめに計量して、ようやく冷蔵庫に収めることができた。こうこうして細かい記載をひと月。さらに貯蓄額まで記載を求められたのだった。
個人の給与や貯蓄も記入
12月に入り詳細の記録から通常の家計簿に替わって今度は個々の給与の明細だの、こずかいとして個人が管理しているお金の詳細まで報告することになった。総務省統計局に知られることは別に問題とは思わないのだが、互いの秘密がばらされていくようでこのことの方がハラハラドキドキ。
「今日使ったお金のレシートを集めます」と言われて苦笑いしてしまう。「この金額はなんなの」と言われて身が引きしまる。「他にレシートのない買い物はないですか」など事務的に言われてしぶしぶ缶コーヒー代金等伝えることになった。
調査期間は半年でからもうしばらく続く。この記載でももじろうが知ることになった我が家の家計状況について、記録をしているももじろうからどんな意見が出るのだろう。こう改善した方が良いと言うような前向きな意見を期待している。
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