ももじろうです。いつもジルがお世話になっております。
世帯主で主夫のパートナーです。
「老後を豊かにシリーズ」20220917
主夫ももじろうの“旨い飯の炊き方”
皆様のお宅では、主食はやはりご飯だと思いますが・・。パンのお宅も?
我が家は1年半ほど前に、プチ贅沢の高級食パンを卒業し以前のパスコ
敷島の“醸熟”に戻りました。しかも、地域で一番安い店を見つけて今回の
値上げ価格をしのいでおります。時には、賞味期限が明日にせまった3割引
品も購入し、ジルと2人で1斤を2日に分けて食べております。
つまり、半分は期限切れになりますが、別に全然問題は有りません。
何しろ、老人2人ですから問題が起きても「齢だから」で全て終わり。
パンより安いコメを生活防衛で食べるのが良いといわれて久しいですが、
我が家で最も重要なポイントは、コメの炊き方です。
昔はジル実家の米でしたが、三重の義父が老齢で米造り止めたので、
今買っているコメは、10Kg税込み3,500円の伊賀産コシヒカリです。
現在は東京ほどではないですが、一応都会の名古屋暮らしのジルですが、
故郷は三重の、今“猿”や“鹿”に全ての畑を食い荒らされて困っている山里の
出身でして、コメ農家の娘です。
瀬川まぐろ丼はご飯も旨い
以前、東京築地場外の瀬川親子(母娘)のマグロ丼を食べた時に、
食べ始めたジルが私に『お米が美味しい』と小声で私に話しかけたのを
瀬川(母)さんが地獄耳で聞きつけ
ご存じの方はお分かりになると思いますが、あの店の構造上、新大橋通りに
そのまま面している。その雑踏の騒音の中で、普段は一言も発することのない
瀬川(母)さんが『出入りの米屋は小学校の同窓で、変なもの持って来たら、
承知しないよ!と脅しつけてあるの』と話してくれました。
と言う、山里の湧き水で作られたコメが当たり前で、父親(三重の義父)
が炊き方に一言も二言もある人の為に、如何に口に入れた時に甘みが実感
できる炊き方にこだわることが、娘にも伝承されており、美味い飯に素直に
反応する娘(昔は)が出来て、先ほどの瀬川親子の店の仕儀となった訳です。
そんな、つれあいと何十年過ごし、当方定年に伴う家事分担の変化で
今もっぱらコメを研いで飯にするのは、主夫のももじろうになりました。
実際には、研ぐコメは日本の技術の粋を集めたどこの会社か判りませんが
優秀な冷蔵保存と優秀な精米機で仕上がっている為、コメは昔の様に何回
も研ぐ必要がありません。逆に何回も水洗いすると旨味が逃げます。
1番のポイント、水加減目盛りの8割
という事で、1回さらっとゆすいだ後、一番肝心なのが水加減です。
これで、甘いか、そうでないかが決まります。
三重の義父曰く『水は少なめで、少し固めで炊くと甘い飯ができる』
我が家は(ありますが)通常は土鍋炊きでなく電気炊飯器で炊きます。
水の量が問題ですが、2人の2回分1.7合を1.4合少々位の水加減で炊きます。
見えますかこのボーッと映っている水のラインが・・。炊飯器は東芝。
小学校の理科の時間で器に入れた水のラインと実際の表面ラインが
違う事は習いましたね! だから、1.4合ラインだと実際は更に少ない
のです。もちろん、すし米のラインより下です。はるかに・・。
重要ポイント2、団扇扇ぎ
炊きあがったら、少しの時間蒸らします。この後重要な団扇扇ぎです。
蓋開けたらまずしゃもじで全体をひっくり返し各塊を切ってばらします。
右手を団扇に換えて、20数えるまで風を送り込みます。
もう一度しゃもじに持ち替えて、今一度下から全体をひっくり返し又
塊を切ってばらした後、再度団扇扇ぎして温度を下げます。
この団扇扇ぎは、美味しいおにぎり屋のTV報道で観て得た知恵です。
茶碗にももじ分(1膳)とジルの分(極少々)よそって食事を開始します。
この時、次回分(通常翌朝)の残りは蓋が開いたままにして、食事後
洗い物と皿拭きが済んだ頃に閉じます。
翌朝は食べる10分程前位に保温スイッチ押して温かくします。
旨い飯の炊き方まとめ
・水は推奨ラインの8割、夏場と冬場で多少変化させるのが良い。
・蒸らした飯の蓋開けたら、団扇で扇ぎ水気を飛ばす+冷ます。
飯は冷えると甘さが際立つ。
・コメを買う時は、できるだけ最近精米されたものを選ぶこと。
できれば、貯蔵するのは1.冷蔵庫 又は2.できるだけ冷暗所
飯屋の飯がまずいのは
全部の飯屋がそうだとは言いませんが、水の量を少なく炊くと炊きあがり
の飯の量に影響が出るので、多くは標準水量で炊いていると思います。
名脚本家の花登筺(はなとこばこ)さん作に出て来る大阪の商家で使用人に
飯時にだす漬物は丁稚たちが飯を多く食べない様に出来るだけ塩味を少なくして
いると言うのが有ったと記憶しますが・・。落語だったか?それと同じ様な話。
使っているコメの状態や質にもよりますが、全部の掛け算でたまにまずい飯
が出来るのでしょう。
ももじろうが昔営業職の時代に作ったセールトーク。
『朝起きて飲んだコーヒーが“旨い”と感じたら、その日は体調が良い、
夜、夕食が“美味しく”食べられたらその日は幸せ』
皆様、小さな幸せですが、美味しいご飯を食べましょう
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