いつもジルがお世話になっております。世帯主で主夫のパートナーです。
ももじろうの致仕(ちし)風靡(ふうび) 20220906
70歳を過ぎて、日々思う事、気がついた事を綴ります。
“訪(おとない)を告げる” 藤沢周平と上橋菜穂子
上橋菜穂子(さん)の守り人シリーズ “天と地の守り人
第二部カンバル王国編“ を読んでいた時、主人公の一人 女用心棒
短槍使いのバルサが、カンバルの牧童の家1階はヤギ達、2階は住居の
【この構造は、中部ヨーロッパから東側で共通、1階に家畜がいれば
冬場2階に住む人間も暖かいし、1階の家畜たちも厳しい寒さをしのげる
為に1階は天井が低い。マチスの郷、フランス・ストラスブールで体験。
日本の東北で有名な“南部曲がり屋”は台所の竃から排出された暖気が
厩に流れ込み、飼育されている馬を温める仕組み。逆なのが面白い】
2階の“戸板を叩いて、カンバル語で、訪(おとない)を告げている。”
を読んだとき、あッ『藤沢周平だ!』と思いました。
藤沢作品を読んでいると “訪(おとない)を告げる” 場面が幾つもあり
上橋作品で“訪(おとない)を告げる” 場面に出会うと、一瞬で藤沢ワールド
が蘇ります。
上橋先生も、藤沢周平が好きとおっしゃっているので、訪(おとない)
を告げる場面があってもふしぎではないのですが、
訪(おとない)を告げる/入れるとは、「ごめんください」と
玄関先で来訪を告げること。平安時代の各種書物に多く出てきて現在に
続いておりますが、今では藤沢作品以外にあまりお目にかかりません。
〘名〙 (動詞「おとなう」の連用形の名詞化、広辞苑ではこの様に
インターフォンで“訪(おとない)を告げる”
現代は、顔が映るインターフォンで“訪(おとない)を告げる”わけですが、
家中の人にはこちらの顔が見えているのに “訪(おとない)を告げた側”
には、相手がいるか/いないかもわからない状況なので、黙殺される事も
含め “訪(おとない)を告げる”難しさが増しました。
チェコのカルロヴィ・ヴァリ訪問
表紙の写真は特に意味はないのですが、20年前(2002)にチェコを
訪れた時、プラハより足を延ばしたカルロヴィ・ヴァリのホテル部屋より
見えた一コマです。日本人は皆無でロシア人の観光客が多かったです。
ホテルは普通に通じましたが、街のレストラン等で英語を話す人材が
少なかった。ロシア語なら簡単に通じたのでしょうが・・。
資料:カルロヴィ・ヴァリはチェコの西部、ドイツ国境に近い町。
チェコ最大の温泉保養地、国内だけでなく世界中から観光客が集まる
有名な観光スポット。温泉といっても日本式のお風呂でなく、飲む温泉。
私とジルも、街の公共温泉飲み蛇口より「お湯」汲んで飲みました。
神聖ローマ皇帝カレル4世
神聖ローマ皇帝カレル4世(1316年5月14日、ボヘミア王国の
都プラハ生まれ)が温泉を発見したことから、「カレルの温泉」
という意味のカルロヴィ・ヴァリ。
カレル4世は神聖ローマ皇帝に即位する前、ルクセンブルク朝
第2代ボヘミア王カレル1世でもあった。
コメント