2015年 壱の助
日本でのアボガドの食べ方
アボガドの日本の調理方法は、グラタンにしたりサラダに混ぜたりして食べるのがほとんどで、野菜のように副菜料理になることが多い。
こうして調理することが、面倒くさい。と思う時、これは日本流の食べ方になるのだろうか?そのままわさび醤油で食べる。「さしみのようなこの食べ方が好き」と言われると料理をする主婦としてはすこし悲しいけれど、個人的にはこのアボガド料理一つで贅沢な気分になる。何故かと言うと、日本では1個200円もするからだ。
アボガドわさびの作り方
調理の準備のため、果肉の真ん中に大きく鎮座している種を取り出すと、空間の大きさに驚くのだが、そのままわさび醤油で食べるときにはその種のあった空間に醤油やわさびが入り便利に使えて満足。
スプーンですくっても、箸でも食べられる。
アボガドの種の活用方法
世の中にはこの種でオイルを絞りそれで石鹸などをつくっている。そんな製品を見ると、食べるたびに捨ててしまうしかないこの大きい種がもったいないと思ってしまう。この種が何かに使えたらいいのにと考えていた。
絞ったオイルそのものも、不飽和脂肪酸の少ないオイルなので健康にもいいらしいのだけどそうやって絞ればいいのだろう?油を搾るための種はどのぐらいの量が必要になるのだろう。そんなハテナで堂々めぐりしていた。それでも、いつかはこの大きな種を何かに使ってみたいと考えていた。しかし、手元にある種が一個ではオイルにすることもできない。
アボガド種の発芽方法
種一個でできることがあったから、試してみた。
それは植物男子ベランダ―という番組で女子高校生と絡むシーンだった。そのシーンで女子高校生がアボガドの発芽の方法を説明していた。それは種の上部にざくっと切込みを入れて、種を半分だけ土に押し込む。そうすると発芽する。という会話だった。こうして発芽させるための情報はインプットされた状態だったが、今度は、それを発芽させるかどうかで悩んでしまった。
多分、発芽させるのは簡単で、(実はグリーンハンドの持ち主なので、たいていの種は発芽する)それを育てるのに手間暇がかかる。本来、アボガドの苗は接木が基本となり、実生から発芽させた苗に実らせるのは難しいだろう。実生を発芽させても実ができるまでは時間がかかる。しかもアボガドは木が大きくなる。その手間暇を計算してしまった。もちろん家の大きさも。
ダンボールコンポスト
ある日、段ボールコンポスト(日本では生ごみを段ボールの中で肥料に変えるコンポストがある)その生ごみコンポストの中で、ごろんとしていたアボガドの種を見つけて、TV番組で知った通りの傷をつけたうえで、コンポストの中で続けて放置しておいた。ずいぶん経った頃に、コンポストの中で根が出ている種を見つけた。こうなったら、育ててみるしかないだろう。
根が出たところで種が半分顔を出す状態で植えておいた。育ちは遅かったが芽が伸び葉をつけた。
思うように成長していかなかったのは植えた鉢の水はけが悪かったからで、鉢を変えたから、育ちのスピードが上がるだろう。
土は何処にでもある園芸用の土を使っている。根が深く伸びるので長い鉢を選んだ。
アボガドの成長と共に学んだこと
アボガドを育ててみると、虫が付かない事に気がついた。ある日、葉をコガネムシにかじられたが、しばらくして木の近くで死んでいるコガネムシに気が付いた。(その時はアボガドを食べたことが原因となるのかどうかわからなかった。)
それからも新芽が大好きなアブラ虫をはじめとする他の虫は一切寄りつかない。何かあるのではないかと、調べてみるとペルシンという物質が人以外の動物には中毒反応を起こすとあった。そのせいで虫が付かないようだ。人間も天然ゴムでアレルギーのある方は注意が必要だ。
普段気が付かない植物の中にもこうして毒があるものがあり、そういったものはよくみていると虫が寄りつかない植物の事が多い。
春の知らせてくれる水仙や、スズラン、秋を感じてしまう彼岸花なども毒がある。彼岸花などは昔は田んぼの脇に植えられていたがそれは畦に穴をあけるモグラを退治するものであったという。
園芸をするときの手袋はこういった毒を保護するものでもある。種は慎重に扱いたい。
修正2017/01/04
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