「中世イングランドの日常生活」を読む How to Survive in Medieval Englandももじろうの致仕風靡 20230318

致仕風靡(ちしふうび)

ももじろうです。いつもジルがお世話になっております。

世帯主で主夫のパートナーです。

「中世イングランドの日常生活」を読む How to Survive in Medieval Englandももじろうの致仕風靡 20230318

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本日は読書感想

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知らなかった知識満載

以前から気になっていた本がやっと読めました。

その本の(日本語)題名は「中世イングランドの日常生活」

How to Survive in Medieval England  “中世イギリスで生き残る方法”

これは、グーグル翻訳そのままですが、私が訳してもほぼ同じです。

ちょっとだけ違うのは、“中世イギリスで生き残る方法”と“の”を

入れたいです、理由はありません。ももじの感性の問題です。

 

 

中世イングランドの日常生活: 生活必需品から食事、医療、仕事、治安まで | トニ・マウント, 龍 和子 |本 | 通販 | Amazon

 

第1章 まずはじめに

第2章 社会構造と住宅事情

第3章 信仰と宗教についての考え方

第4章 衣服と外見

第5章 食べ物と買い物

第6章 健康と医療

第7章 仕事と娯楽

第8章 家族のこと

第9章 戦争

第10章 法と秩序

 

 

トップレビュー

環虚洞 VINEメンバー

★★★★★ 「るるぶ(中世イングランド)」といった感じ・・

2022年12月11日に日本でレビュー済み

中世イングランドの社会文化とは如何なるものか「学術書」として、きわめて真面目に書くこともできたのでしょうが、著者(Toni Mount)はもっとずっとくだけた書き方をしています。読者をたのしませようという心意気が感じられます。タイムマシンを用いて当時の社会に降り立ったなら、あなたは何を見、経験するかという視点で書いています。それだけでなく、もっと踏み込んで、「訪ねる人がやるべきこと、やってはいけないこと」が示されます。現地の人たちへのインタビューも掲載されています。もちろん、著者の想像に基づくものではありますが、根拠がないわけではありません。要するに本書は、「中世イングランド・タイムトラベル・ハンドブック」と言えます。いわば、時空を超えた「るるぶ」みたいなもの、「るるぶ(中世イングランド)」版といったところです。

 

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いろいろと勉強になりました。第1章からその半分を

 

その一つが、中世イングランドでは14世紀に入るころ人口がピークになり、結果として増加した人々の食料を確保する必要から、その場しのぎに三圃式農業から二圃式農業に、結果すぐに収量がおちて耕作地を増やす必要が生じて森が切り払われた。

その後、14世紀に入ってから気候変動(以前他の記事で、氷河期の最後の部分と言うのを読んだ記憶有)で厳しい冬と雨が多い冷夏が続き作物が育たず、ようやく収穫できたごくわずかな穀物を飢えた民衆が食べ尽くし、翌年の春に作付けするために必要な種がほとんど残らない。悪循環。

 

その二つ目、この状況の転記は、1348年の「ペスト」の発生。貧しく栄養が不足する人々がこれに罹るとほぼ命を落とす。13世紀から14世紀前半に町が成り立ち始めていて、ごみごみして不衛生。病気の蔓延にうってつけの場所になっていた。

野火の様に広がったペスト(黒死病)は2年でイングランドの人口を半分にした。

 

その三、人口が激減したので、15世紀後半には耕作地と収穫食料の問題が(結果として)解決した。

生き残った人々は、労働力が無くなった結果、残っている自分たちは価値ある資源だと気づき、自らの労働に対して雇い主である領主や地主に高い報酬を要求した。

 

その四、領主たちは高い報酬を払う代わりに給与を求めない生き物の羊を飼うこととし、かって作物を栽培していた畑を、何千頭のヒツジのための牧草地として囲い込んだ

 

これが、学校の社会科で習ったエンクロージャー・ムーブメント

絶対王政時代のイギリステューダー朝・エリザベス1世の時期に典型的に見られる、領主および富農層(ジェントリー=地主)が、農民(小作人)から取り上げた畑や共有地だった野原を柵で囲い込んで、羊を飼うための牧場に転換したことをいう。15世紀末に始まり、16世紀を通じて続いたのこの動きを第1次エンクロージャー・ブームメント(enclosure は「囲い」という意味)という。

 

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他に、これだけはお話ししておきたい話が3つ

 

  • 【第2章 社会構造と住宅事情】 今ではビールの一種として作られるエール(ラガービールとは異なる発酵方法で作られたビールです。小規模な醸造所で作られる)ですが、当時のイングランドでは水より安全な飲み物として、子供たちも飲んだとか。製造装備は各村の所有物で、週ごとにそれを各戸にまわして、みなが順番にエールを醸造できるようにしていた。1回分の醸造が終わってエールができると、緑の葉がついた小枝や小枝の束をドアの上にかける。すると村人たちがジョッキをもって飲みにくる。

できたてのエールを美味しく飲めるのは1週間位で。それ以降は酸っぱくなる。

その頃には別の家のエールが完成し、またみなでわけあう。

 

この話、日本酒蔵元の杉玉と同じだなと思いませんか?

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酒屋や酒蔵の軒先に吊り下がった植物の球体。あれは「杉玉(すぎだま)」と言い、その名の通り、杉の葉で作られています。杉玉には「酒林(さかばやし)」という呼び名もあり、お酒に深く関係するシンボルともいえる存在です。本記事では杉玉の由来や意味、入...

 

ホップを入れたビールは当時まだ一般的でなく、人々があの“苦い味”になれるまで   時間がかかったと言う話です。

 

  • 【第6章 健康と医学】 オックスフォード大学設立は1167年頃。その学生のひとりが殺害されあと、オックスフォードから逃れてきた学生たちによって1209年に設立されたのがケンブリッジ大学。どちらの大学にも医学生はひとにぎりで、イングランド人男性(女性はいない)は外国に出て医学を修める場合が多い。とはいえ15世紀のイタリア、ボローニャ大学――もっとも進んだ大学――でも、内科医の資格を取得する者は年平均4人。

 

  • 【第9章 戦争】 戦いで身に着ける各種装具で、1346年のクレーシーの戦いでは頭部の防御には、フランス貴族が身に着けた兜の「バシネット」が流行?していた。

つき出た鼻のようなバイザーが付いていて、それには呼吸しやすいように小穴がいくつも開いている。

この記述で『アッ!』と叫んだ人、貴方は鋭い!人です!

現代人が知っているバシネットとは飛行機の最全列壁につけるコレ!

「バシネット(bassinet)」とは、飛行機の座席の前に設置できる赤ちゃん用の簡易ベッドのこと

Bascinet – Wikipedia ではこの様な解説がありました。

Early great bascinet, c. 1400, with plate gorget and exaggeratedly tall skull.

14世紀初期の典型的なバシネット、首覆いと誇張された背の高い頭蓋骨。