老後をどこで暮らすか考えている

日々是好日
Quangpraha / Pixabay

この一年、老親の田舎暮らしを観察してきた。老親にとって大事な場所であることは十分理解できた。そのささやかな望みをできる限り介護支援していく覚悟のような物もできた。

あこがれと現実

この暮らしを一年観察して自分達の老後はどうしたいのか。これまでは、夏は田舎、冬は暖かい東南アジア、季節の良い時は都会(日本)そんな暮らしにあこがれていたし、いっそのこと移住?三か所を移動してみる?という事も考えていた。

こうして、少し前までは、田舎で暮らすのも悪くないと考えていたし、海外で暮らすこともいいのではないかと考えていたのだが、、、。思い描いていたことが変化してきた。

老後暮らし比較表
田舎都会海外
老齢年金
後期高齢者医療保険×
介護保険×
生活費×
買物××
病院×
海外で暮らさなくてもわかる海外暮らしの問題点

生活費は安く済むが、日本食にこだわれば高くなる。長く楽しく暮らしている方は日本でも十分資金的に余裕がある人らしく、年金が少ないから生活費の安い国でと安易に考えると、現地の人並みに暮らす覚悟も必要になりそうだ。それはできそうにないから経済力は必要になる。移住はできないだろう。

 

現地での時間の過ごし方、ゴルフもしないし、働く気もない。どうやって時間をすごすか。

過ごしやすいという理由だけで、何もせず過ごせるものだろうか。そんな不安がでてきた。

 

日本への帰省費用は度ごとにかかる。帰省費用がない方が高齢孤独死、親族と関係を切っていて身元の引き取り手がなく、現地の日本人会が始末をしていると言う話もニュースで流れてきている。世捨て人は国内だけでなく世界に広まっているようだ。

 

長期滞在なら日本の住居管理費も必要だろう。どこで暮らすにしても日本の暮らしと二重の維持が必要になる。

 

暑い国にいて、涼しいところで運動して、食べて寝る。それだけで満足できるのか。と考えると、長期滞在にして、期限を設けた方が楽しめそうだ。永住や移住は無理かもと知れない。という思いに至る。

最大の問題は病気と介護だろう。海外旅行保険で何とかなるものだろうか?日本で国民健康保険に加入したままだと保険料に支払いが必要になる。ダブルで必要になるのだろうか?

長期滞在で現地の医療保険に加入できたとして、その保険料さらに自己負担額を調べてみる必要がありそうだ。例え日本で掛けている国民健康保険が使えたとして、一時払いで立替、日本で療養費として申請し、給付申請をして個人負担額を戻してもらうにしてもレートの問題や診療内容によっては全額とならないこともある。

海外で暮らすための最低条件は健康であることになり、長期滞在するつもりなら、老後の若いうちという事も計画に入れておこう。

暖かいアジア

冬場は暖かいところでのんびり過ごしたい。そんな単純な考えで東南アジアでの老後暮らしを考えていた。

 

そこで何をして時間を過ごすのか?と問われるとできることもなく、せいぜい身体を鍛えることぐらいだろうか。これですべてになりそうで、できる事、やれる事、やりたい事をもう少し考えないと退屈することになることがわかってきた。

田舎のどこにあこがれていたのか

自給自足で生活できるかもしれない。何故それをしたいのか?と聞かれると答えに詰まる。年金で最低限の生活はできる。無農薬にこだわっている訳でもない。何となく余った時間を使うため、暮らしを充実させるためには畑仕事でもいいかと考えていた。

 

実際は農業をするつもりなら継続した設備投資が必要である。ということも分かってきた。道具や設備は老親から譲り受けるとして、その維持費と継続性が問題になる。将来田舎の土地を自分の物にしたいわけでもない。さらに農業を始めたら、終わりまでの責任も発生するだろう。老親の口癖「畑を荒らしていてはいけない」そんな教えを守れるのか?これには自信がない。

 

自然にあふれ、静かで人と多くかかわる場所じゃないところで暮らしたい。そんな思いもあったが、田舎なら人は少ないが、その分人間関係は濃密でこれもよい場合悪い場合がある。これは海外でも同じだろう。

 

田舎で一生を過ごすことを考えると、老後は自分一人では暮らしていけない。年齢が上がれば人に頼る必要がある。そう考えてみると田舎で過ごすのは老親が健在の時までがせいぜいだろう。家を守る人は他にいる。田舎暮らしは老親の介護の期間を中心にして考えておいた方がよさそうだ。

 

不足を受け入れる老後

老親の年齢者が持つ「不屈の精神」そんなものはない。何事も楽で楽しくを考えているのだ。年を取って苦労するつもりはない。人生の到達点を楽しもう。何かが不足してもそれを受け入れるしかない。嘆かず、比べず、受け入れる。

 

帰るべきところは、今住んでいるここにしかない

自分らしく生きていける場所で老後の暮らしを充足させるほうがいい。

今しばらくは都会で暮らし、田舎で介護して、試しに東南アジアで過ごしてみる。老後は都会でつつましく規則正しい暮らしをしていこう。