80歳老親、その子供たちは50代壮年期で仕事優先の時期に介護が重なる

介護

兄弟の両親に対する思いはそれぞれ。残念ながら互いに一番忙しい時であり、両親のために使える時間は少ない。これは50代ならではの悩みだろう。こうして役職が上がれば、人間関係も豊富になり、部下を始め人間関係が良く理解できる。外国で暮らすと日本が恋しくなるのと変わらないように思う。

50代は壮年期

さらに50代なのに役職が上がることになると自分たちの家族との時間も少なくなっていく。これまで以上に老親との時間は無くなる。相手への思いやりはあっても時間が足りない。

頼りたい時期の両親と世話をしたいと思う子供の現実はこんなものだろう。それぞれが相手を思いやり心配し、迷惑を掛けたくない。何かをしてあげたいが余裕がない。そんなやさしい気持ちは持っているのだ。

ケアマネジャーの話を聞いてみて、介護を一人で抱えるのではなく、家族の両親に対する純粋な気持ちを持ち続けられるようにできないものかと考え始めた。

両親に話した子ども達の状況

それぞれに50代。仕事を持っていて、優先順位は家族になる。だからといって両親の暮らしを知らん顔をするつもりはない。しかしできることに限りがある。時間がないことはわかっていて欲しい。

愚痴を言う時間があるなら、それを回避する方法を探す方が健全でシンプルでありことは進む。そんな家風の家だ。

老親のこれまでの子育ての方針は個人が自立すること。それは親子であっても変わらない。独立したらお金も出さないし、それぞれが自分の領分で暮らしを成り立たせる。そんなことを諭す親だった。

そんな厳しさを老後の自分達にも言い聞かせている所がある。そのぐらいしっかりしているということもいえる。

身内の中でも格差がある

今となっては、それぞれの子供たちの暮らしに差が出てきた。その子たちができることに差があったとしても比べないでと願うばかりだ。

今もできることをそれぞれにやってくれる。実際の所相手への思いは伝わりにくいものだ。

やれることを目に見える形で残しておく方法も考えてみよう。それが目につくところにあると、老親もささやかな幸せを感じることもできて、そばで子供たちが見守っていることもわかるような物。そんなことも考えていた。

父の言っていた杖忘れを防止する

三者面談の時に父が言い出した。「杖は必要かも知れないが忘れてくる」そんな心配に対して、杖を忘れてくることは大きな問題とは考えていなかった。なくしたなら新しく買えばいいだけ。物を無くすことは残念だがお金で解決できる

それよりも忘れたことを車の中で思いだし、急停車や急な方向転換をしてしまう。それにより交通事故を起こしてしまう事。とっさの判断力の欠如。そのことの方が心配になる。

そこで考えてみたことは、忘れ物を視覚で確認できる物を作っておくこと

今どきの携帯電話には忘れ物とタグ付けたものと距離ができた場合、警告音がスマートフォンから鳴るという便利な物がある。それを使えるのは若者であり、その若者が常に持ち歩くのは財布や鍵だろう。年寄りが忘れるのは杖や歩行器。出かける先により持ち歩くものが違うのでこれは使えない。

玄関のガラスに杖や歩行器、携帯電話、買物籠の絵を描いたタイルを張る。それと同じものを車のダッシュボードに張り付けよう

老親が移動しているのは車だから、乗り込む時に目に入ることがポイントになる。車が停止している状態で忘れ物に気が付くことが重要だろう。

積み込むのは誰かを明確にしておくことも必要

これは父にして、母はその絵を見ながら父に積み込んだか確認するのが役割。作業の担当を明確にしておかないと、積み忘れが生じてしまう。どちらかが確認する。というあいまいさは無しにしておきたい。父は運転に集中させたいから動き出す前に、母に読みあげて確認してもらおう。

絵は孫に書いてもらう

孫が書いた絵なら見えるところに貼っても、じじばばも嫌がらないだろう。そんなことを兄弟に相談してみた。さらにそこに同席していた姪に絵をかいてね。とお願いしてきた。

やさしい姪は絵は上手じゃないけど書いてみるといってくれた。それを貼ってくる役目は兄弟になった。家族皆を巻き込んでいるがこれも介護には必要な事。互いの気持ちを表現し、できることをしてもらうだけで両親は嬉しいと思ってくれるだろう。これはお守りのようなものかも知れない。

車に張り付けた忘れ物防止タイル、孫が、、の一言で大喜び

兄弟が姪の書いた絵を持って老親の家に帰省した。父に「孫が絵を書いた」と話したら、自分で車に貼り付けに行ったといい。「父は忘れないと思う」というメールが届いた

考えていた場所とは違うけれど、父が自分で喜んで張り付けたならそれでかまわない。

物干し棹の位置は、他の兄弟が下げてくれた

誰も気が付いていなかった洗濯物干棹が高くて不自由そんな母の意見も伝えてきた。洗濯物竿の位置は他の兄弟が直してくれた。こうして、母が自分で不便を言えるようになると皆が工夫ができる。10分でできることなら、みんな時間を作る。

そのためには、母が具体的に皆に不便を伝えること。できなくなっていることを表現して欲しい。頑張るばかりが長生きの秘訣ではない。人に頼れることが長生きの秘訣だとわかって欲しいと思う。

ノートもこれにあたるが、家族がそれぞれにできることをできる範囲でしくしくとすすめる。本人の希望があるならなるだけ早くできる人が処理したり工夫していく。

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