1980年5月のFM放送エアーチェック(録音)版を古家解体で発見

先達ブログ
Ichigo121212 / Pixabay

ももじろうです。
いつもジルがお世話になっております。世帯主で主夫のパートナーです。

「老後を豊かに過ごすシリーズ」1980年5月の、FM放送エアーチェック(録音)版
ジェット・ストリームを聴いて、ユーキャンCD版との差に心が。

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先日、ジェット・ストリームについて書きました。

午前0時の時報の後、一瞬の静寂を切り裂くジェットエンジンの音に続いてパイロットの
「Japan Air 364 clear for approach, surfring runway 15 left, surface wind」の無線交信音にかぶせた、城達也氏の『ジェット・ストリーム』の番組名発声に続きフランク・プゥルセル・グランド・オーケストラの『ミスター・ロンリー』が始まります。

音楽が流れて17秒過ぎにあのオープニング・ナレーション

遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。

満点の星をいただく果てしない光の海を、豊かに流れゆく風に心を開けば、煌く星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂の、
なんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります。

これからのひと時。日本航空が、あなたにお送りする音楽の定期便。「ジェットストリーム」。
皆様の、夜間飛行のお供を致しますパイロットは、わたくし、城達也です。

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実家の解体で残されていた録音テープ

この度実家の私の部屋から昔FM放送を録音していたエアー・チェックのカセットの中に1980年5月と思われるジェット・ストリームのエアー・チェック版が一つでてまいりました。

聞いてみると冒頭の部分はかわりありませんが、CD版にはない放送版ならではのスプリクト(放送台本)がありました。以下の太文字部分です。

これからの一時間、月曜から金曜までの毎晩、日本航空が貴方にお送りする音楽の定期便、ジェット・ストリーム、、、皆様の夜間飛行のお供を致しますパイロットは、わたくし、城達也です。

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安寧に浸る

これを聞いて、何と言ったら良いか判りませんが、そうだ!これだったのだ!と言うなんと言うか本来あるべき道に戻った感じがして、安寧と言う言葉がぴったりな感覚を持ちました。

CD版での不満は、10枚組の内で7枚目の「ナイト・フライト」と9枚目の「エンジョイ!リゾート・アイランド」しか、放送では当たり前の(同じ日の放送での)城さんのナレーションの2つ目が無いこと。

城チルドレン

広告では各巻平均約55分となっているので仕方がないのかもしれませんが・・。SONYが音楽CDをオランダ・フィリップスと共同で開発していた時収録時間をどの様に規格化するかという課題に至った時に、クラシック音楽セースル首位の帝王カラヤンが『(ベートーベンの)第九が全曲入らなければ、意味がない』とおっしゃって72分の収録時間が決まったというのを読んだことが有ります。

だから、本来は城さんのナレーションでも宣伝でも2回あるのが我々、城チルドレンには安心です。

蛇足ですが、1980年5月のエアー・チェック元源は1982年からの電電公社PCM回線敷設前なので、デンオンの自動10インチカセット再生方式のテープネットと思われます。

BGMと知的ナレーションJAL宣伝

1980年5月エアー・チェック版の第1回ナレーションとそれに続くJALパックの宣伝までこなす、城さんでした。BGMは男が女を愛するとき

『ロンドンのタクシーと言いますと、黒い箱型のクラシックなスタイルとともに、え~サービスがきちっとして居ることでも知られておりますよね!
運転手さんになる試験が、大変に難しいんだそうです。ドライブテクニックはもちろんですが、地理のテストが難関なんです。試験の前には何カ月もかけて自転車で街を走り回り、通りの名前や道順を覚え、ホテルやめぼしい建物の所在を確かめるなど、猛勉強をすると言うことです….東京などと比べて街が狭いせいもありますが、住所さえ見せればすいっと案内してくれるロンドンのタクシー、実力の秘密はこの試験かも知れませんね!

ある日本の方、空港からほど遠からぬ友人宅までタクシーに乗ったところ、この場合は住所が中々分からず、かなり遠回りをしてようやく到着しました。ところが、運転手さんきまり悪そうな顔をして『チップは要らない』と頑として受け取らなかったそうです。
一種の職人かたぎなんですね、ロンドン・タクシーの誇りがチップを断らせたのでしょう。

さまざまな出会いも楽しいヨーロッパへ、さぁ貴方もJALパックでお出かけになりませんか? 気候にも恵まれ7月頃までは混雑も少ない最高の旅行シーズンです。

今や、海外旅行も急がずゆっくりの時代、そんな御要望に応えて、昨年JAPパック・ヨーロッパに登場した“ゆったり旅するシリーズ”スケジュールに余裕を持たせた周遊旅行は、今シーズンから大幅に増設された他、アメリカ方面へもコースが新設されました。

滞在はいづこも2泊以上、早朝の移動を避けて、移動はほとんど午後、食事に中華料理や日本食を多く取り入れて、ご年配の方々にもゆったりと旅して頂けるコースです。

ヨーロッパへは13日間、15日間、17日間、の旅行日程に応じて見どころを巧みに組み合わせて5コース。

そしてアメリカへは、16日間の旅行日数で2コースございます。
費用はご出発の時期よって異なりますが、来月6月のJOYゆったり旅するヨーロッパ13日間ジュネーブ・コースが633,000円です。
詳しいことにつきましては、どうぞお近くの旅行代理店かJALパックデスクへお問い合わせ下さい。』BGMは途中から、スカボローフェアーに変わった。

h3レコード・アルバム
『私のレコード・アルバムの時間が参りました。
今ニューヨークは午前11時半頃です。ハドソン川を見下ろすアパートの一室で朝の片づけを終えたミセスの耳元にもこの同じ曲が聞こえているかもしれません。

今日お送りする曲は、北村英治withコンコード・ジャズオールスターズの演奏です。
スワンダフル、その手はないよ、アフター・ユーヴ・ゴーン、酒とバラの日々、以上4曲続けてお送りしましょう。』

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2回目の宣伝

『身近な太平洋の楽園ミクロネシアの島々、今シーズンのJALパックはグアム島周辺の島々からロタ島、パラオ島を新たな旅行地として開発致しました。このうちロタ島は最寄りのサイパン島と組み合わせて、ロタ、サイパン5日間コースとして設定されています。

海岸の美しいサイパン、マリアナ諸島の中で最高の気候に恵まれ、南国の軽井沢の呼び名も有るロタ、グアム島のラッテストーンをぐっと大型にした、タガストーンの巨石文化の遺跡でも知られたロタです。これらの魅力あふれる島々を巡るJALパックのロタ、サイパン5日間コースは毎週月曜・火曜・金曜の出発で、費用は6月出発分が170,600円です。
詳しいことにつきましては、どうぞお近くの旅行代理店かJALパックデスクへお問い合わせ下さい。』